マイナ保険証
(2025年4月7日 09:00) カテゴリー:所長通信マイナ保険証が発行され 今までの保険証の使用も経過期間が終わろうとしています これからはマイナ保険証しか使えなくなります
昨年健康保険証の廃止が決定し マイナ保険証の取得が奨励されても年末現在ではまだまだ利用率が低空飛行のままだと言われていました
ついに今までの保険証は使えなくなり 「無理やり」マイナ保険証しか使えなくなっても 積極的にマイナ保険証に変えていこうという流れは低調なような気がします
この背景には国民の根強い不信感があるといわれており、利用登録の解除をする人も見られるとニュースで見ました
厚労省では「まずは一度使ってもらいメリットを実感してほしいと診療履歴を治療に活用できるといった利便性を実感してほしい」と訴えていますし
政府は「デジタル社会のパスポート」と位置付けてこれの普及を推進しようとしています
この推進が進まない原因の一つは
23年に発覚したマイナンバーをめぐる情報の紐付け誤りがあると言われています
この間違いの多発によって利用率は下落し未だに尾を引いていると行政の窓口ではみていると指摘されています
デジタル庁でのマイナ保険証について利用していない理由を尋ねたアンケートでは
「メリットや必要性を感じない」という理由のほか「情報流出への不安」という理由も多かったとのことです
今までの保険証がつかえなくなることに関する問い合わせに対応しつつ マイナ保険証がない人に向けて「資格確認書」の発送準備をしたり
そのためのシステム導入やその動作確認のために地方自治体担当部署には相当の負担がかかり疲弊も進んでいるようです
ここでまた事故が発生したらますます不信感を募らせてマイナ保険証の導入が混乱することは容易に想像できることなので
時間的余裕のないところに緊張がかかり 結果的に事件や混乱が発生すると心配になります
マイナンバー制度が開始されると決まったときから 保険証との紐付き 渡航履歴との紐付き 銀行や証券会社の情報との紐付きと
その動きは止められないものであり 個人情報の管理といった措置の裏付けなどを充実させることによる信頼性をたかめることによって
当初のマイナンバー制度の利点が活用できることになるのは期待されるところでもあるわけですが
この信頼性の裏付けという目に見えないものを獲得するには 時間が必要で
その間にミスなどあればせっかく見えてきた信頼性が崩れてしまうことは明々白々です
その途上での今回でのマイナ保険証の(無理やり?の)統一は 現場の自治体の疲弊も含めて
危なっかしすぎると思うのは 私だけではないように思うのですが・・・