世の中は男と女の2種類しかない
(2025年2月17日 09:00) カテゴリー:所長通信大統領の就任式当日にサインしたトランプ大統領の大統領令の中に
世の中は男と女の2種類しかない というものがあったとニュースで知りました
性同一性障害の方とか 男として生まれたが気持ちは女とかその逆とかいった
トランスジェンダーの人たち(とひとくくりにしてはあまりにも失礼かと お許しください)
は認めない という事を宣言したのだと理解しました
日本では生物額的な男女の結婚しか認められていませんし
夫婦別姓も一部の便宜的な扱いにとどまっています
1月の下旬の 京都新聞で「家族は性別だけで成り立っているわけではない」という見出しのある記事を見ました
女性として社会生活ををおくる京都市在住のトランスジェンダー当事者が、妻と婚姻したままで戸籍上の性別を男性から女性に変更するように申し立てた
家事審判で 裁判官から聞き取りを受ける審尋が京都家裁で行われたことについての記事でした
当事者は性自認が女性で 好きになる対象は女性という方で
以前は男性としてふるまっていたが 結婚後に妻の理解を得て 女性として生活しておられるという方です
今の日本の性同一性障害特例法では 法律上の性別変更については具体的な要件を定めていて 当事者の方は性別変更は難しいようです
そこで既婚者の性別変更を認めない特例法の規定は幸福追求権を保障した憲法13条などに反するとして家事審判を申し立てた という経緯が説明されていました
この審判で裁判官3人による聞き取りが合計して1時間以上おこなわれ
その過程で当事者は「男性」と記載された身分証を見せる際のためらいなどについて説明し
奥様にあたる方は「未知の体験だったので当初はとまどったが、パートナーとして好きな理由は「男性だから」が全てではない」と話したと述べられたとのことでした
また既婚での性別変更がみとめられなかった場合の意向についての質問には
「法律婚で保護された安心感や幸せ間が失われるのは怖く 婚姻関係を壊す気持ちはない」
「離婚するつもりはないが 女性 として生きられないことが苦しいなら離婚も考える。
選択を迫られることは苦痛」と答えた という事でした
この記事を見て 夫婦別姓の問題や同性婚の問題を見たとき
あるいは それを奇異の目で見たり 少数の人達のわがままのように言う意見を見出したりしたとき
たとえ少数者であったとしても また世の中で少数者であるとされていたとしても
多数の考え方や感覚に無理にあわさせようとしたりすることは
間違っていると思ったりそのように意見を表明したりし
「変なひと」とひとくくりにして自分とは別世界の人と切り離して自分の中にある感覚にフタをしようとしたり
そのような事を口にしたらいけない と世の中の流れに表面的に迎合したりすることにより
それを利口な世渡りというような事なかれのグループに隠れてしまい常識人の顔を装うような人たちの存在に
なんとも気持ちの悪い思いをしている自分がいます
でも そのような自分が何を分かっているのかと自問した時
多様性を認め合う社会という理想と比べて とか 自分と違う人を排除しようとすることをよしとしない とか
そのような概念的なところでしか自分の中になかったということを 生生しく思い知らされました
当事者のあるいはその周りの人達などに心を添わせることはできていなかったとつくづく思いました
もっともっと 心や感性を深く耕したい 今更・・とあきらめないで
よりよい心の持ち方や生き方は死ぬまで求め続けないといけない と心に刻みました