アメリカには 企業の活力について株式市場で引き合いに出される寓話があると聞きます

ミルクつぼに落ちたカエルたちの中で

泣いて行動を取らなかったカエルは沈んでいった

ただ一匹はあきらめず 自分の足で懸命にもがいた

すると次第にミルクがバターになって固まり 抜けることができた

というものです

事業の先行きが常に晴れ渡っているとは限らない

その時どんな行動をとるのか

もがくカエルの遺伝子を持つ企業こそ生き延びて大きくなってきた

という寓話だという事です

「投資が足りないリスクは過剰投資がもたらすリスクより劇的に大きい」という言葉にあるように

まさに挑戦することが大切だという話だと思います

日本にも「かまゆでガエル」という寓話がありますが これも

ぼうとして漫然と水に浸かっているとそのうちその水が沸騰してきて逃げられなくなってゆでられてしまう」といった意味だと言われています

(生物学的にはカエルは飛び出して逃げるのだそうですが)

ニュアンスはちがっても まずは動かないと何も生まれてこない といった意味では同じようなことを言っているのかとも思いますが

バブル後沈んでしまった日本企業に ゆであがらないうちに敏感に対応して脱出せよ

あるいはそうできるように 企業を取り巻く環境をよく観察し敏感に動け というのだとすると 少し違うように思われます

今の日本には 自らの足でもがき 新しい活力を生み出す事こそ必要であると言われているのだと思います

そのため 日本に今期待されるのは 新たな事業に常に挑戦し 

生産性の低い事業から高い事業に資本を戦略的に配分する経営活動である と明確に意識し

長期的な価値を生む投資をすべきで そのいような優れた法人をえらぶことのできる資本市場の姿を現出させること

それが世界からも期待されている 日本経済の姿だといわれているのではないかと思います

そのような挑戦ができる日本に今年こそなっていかなければならないと意識して活動していきたいと思います