衆議院選挙の開票もすみ 自民党 公明党は大きく議席を減らしたとか報じられています

今まで何か問題を発生させた議員の方々が そのあとの選挙で当選すると「禊は済んだ」といって

過去の問題は帳消しに許されたと堂々と復帰されるさまを見てきました

今回の議席数の減少は「裏金問題」で比例当選の名簿に登録されなかったり 党員資格をはく奪された人が

落選したりしたことも影響がある などと解説されていました

党員資格のない公認されなかった候補者にも選挙費用が支給されたり

当選されたらまた党に復帰することになる などと 事前にニュースになったり

そのようなアナウンスがあったので さすがに国民はそこまでお人よしではない と今回の結果には納得したりするところです

有権者の一人として投票にも言った一人として感じているのは

一生懸命 政策を聞いて考えたけれど 皆さんどの党もあまり大きな違いがないように思われて仕方ない という事です

何方も どの党も目先の短期的な政策には声を大きくされていましたが 

現状の物価高による生活の困窮を救済することを第一に挙げられて 給付金を支給するとか 可処分所得を増やすために減税するとか

とにかく給与を増やすことを考えます とか 手法はちがっても同じようなことを公約として訴えられていたように見えました

確かに 今の物価高に庶民はあえいでいますし 給食のない時期に子供はまともなごはんを食べられない家庭があるとか

色々見聞きすると まずは目先のこの状態を何とかすることが最優先課題になっていることは ある意味当たり前のことと思います

しかし ともかく幾らかの給付金をと一回限りのバラマキをしてどうなるのだろうとか

最低賃金を強制的に支払うように強力にプッシュしたとして 

その結果企業の設備投資が先送りされたり 体力のない中小企業では休業や廃業を余儀なくされたりという事は明らかに予測されます

一時的であろうがどうだろうが弱って死にかけている人を見殺しにできない とはいうものの

単なるバラマキの人気とりであったり 表面的な締め付けであったりで 今の物価高や労働力不足が解消されるとは思えません

求められているのは 景気回復でありそのためのビジネス環境の新たな創出でしょう

新分野への挑戦機会が豊富で エネルギー供給が安定していて 世界一と言える教育があり 世界から優秀な人材が集まるといった日本の姿を夢見ます

労働についても長期的な労働力供給の拡大や生産性改善を促す施策であったりであり

短期的なその場しのぎ的な積極財政ではないと思います

もし給付金をばらまいて消費が増えれば景気は回復していく と考えられているのなら

背筋が寒くなります

環境が大きく変わり 労働者の権利を守り保護することは大切であることは言うまでもないことではありますいが

施策には積極的な行動が生かされるための環境の整備であったり支援する体制であったりが必ず表裏一体として必要です

世の中は変わっているのです 過去の経験は生きてこないとよくよく自覚して勉強してほしいとつくづく思っています

その上で選挙に当選できても 禊を受けたのだからと大きい顔をして「政治」ができるとはゆめゆめ思わないでほしいと思います

そもそも「禊」とは神様と対峙するために けがれたわが身を清めることがその起源であると聞きます

色々な宗教で身を清めることは重要な儀式として位置づけられているのも そう思えば頷けます

いつから不祥事やスキャンダルを起こした政治家が選挙に通りさえすれば

「禊は済んだ」と言い もはや問題はないとばかりに大手を振る ことになったのか 

今の現状を見聞きするに腹立たしくさえなってきます

お詫びをして許されたと甘えるのではなく

十分に反省して未来に向けて政治を根本からどのように変えていくのかをより厳しくはっきりと示さなければならないと自覚してほしいと思います

「もうごまかされないぞ」「忘れないぞ」と 注視し続けなければならない

それが民主主義の根本だと自らもともすれば逃げてしまいたくなる気持ちを奮い立たせ続ける覚悟を

わが身に課さないといけないと思いつつの開票速報と当選あるいは落選の弁を見ました