私共の事務所では毎月月初めに約半日を費やして月次朝礼なるものをします

今月申告書を提出しないといけない顧問先の確認 や 新規の顧客報告 税務調査の内容の報告などがあり

仕事に漏れなどが生じないように担当者の確認やチェック者の確認 決算報告の段取りとたくさんの項目が報告されたり連絡されたりします

その中に「再発防止書」と銘打って ミスが出てしまった報告があります

ミスを出してしまった人の責任を問うとか言う意味ではなく その内容や原因を全員で共有することによって

今後の間違いを防ごうという趣旨のものです

原因としては 時間の余裕がなかったとか 担当者の経験や知識不足があったり ダブルチェックするルールが守られていなかったり

色々ありますが、内容が失敗に関するものであるだけに気持ちが沈んでしまいます

同時に解決策も話し合われるのですが

ルールは守りましょうとか 余裕をもって仕事をしましょう とかから始まり

大抵はチェックリストやマニュアルを見直しましょう といったところに落ち着きがちになっています

もちろん それらは絶対必要な改善であったり 注意喚起であったりするわけですが

私は なぜ余裕を持った仕事ができなかったのか とか

なぜチェックが形式的にながれてしまったのか とか 

をもっと丁寧に検証しないといけないのではないか といつも気になります

またルールが守られなかったとか 形式的になっていたとか言う場合も

では厳密に守られれば解決か と言えば

ルール自体を守りやすいものにする(改悪ではなく)という事も必要になると思うです

余裕をを持った仕事ができなかったのは 担当者の負担が偏ってしまって誰かに負荷が過大にかかっているのかもしれないし

お客さまの会社の事情(例えば経理の担当者が退職したとか・・)もあるでしょうし

情報を取り方が分かりにくかったという事だってありそうです

何かミスが出るときとは 本人の体調とかもあるでしょうが

大抵はどこか組織の中でひずみが生じている可能性があると思うので

(そんな簡単に扱ってはいませんが)「皆さん注意しましょう」や「ルールは愚直なくらいに守りましょう」では

逆にストレスや不満を見えないところで蓄積してしまっていることすらあると思います

抽象的ではありますが みんなが楽しく前向きで仕事をする環境を大切にし 情報共有できる人間関係に注意し

という雰囲気は大切にしないといけないと

いつも朝礼のたびに思います

その上で 研修や実務補助の機会をふやして 経験や知識に深みをつけていかねば とも思います

お願いだから常識をもって・・・ 人の気持ちを察する繊細な注意力を身に着けて・・・というのは

いつも思うところですが これは年代の違いなのでしょうか 判らなくなって戸惑うところです