近年 子育て中の従業員が「子持ち様」と呼ばれ批判的にみられている

という記事を見ました

産休・育休・時短勤務 あるいは急な休みの取得 急な早退などで

子育て中の人は どうしても周囲の人に負担をかけてしまっているので それに対して不満を感じている人が増えている

というような背景が顕在化してきている という事を示していると思われます

ある調査では 子育て中の同僚からのしわ寄せを感じている人が一定数おり

身心の健康にまで影響を及ぼしていることがわかっているそうです

特に最近では少子化問題が社会をあげての重要な課題と認識されており

ひと昔前ならば子供のことで仕事を休んだりすることが後ろめたく 

かなり無理をしても職場に迷惑をかけないというのが「当たり前」であり 

どうしても休まざるを得ないようなことがあれば 周りに謝りたおしそのことをもって退職すら考える

というような雰囲気でしたが

最近は子育て問題は個人的な問題ではなく 周りは支援して当たり前 といった真逆の雰囲気が強くなってきているので

私のように その昔子育て期間にどれだけ周りの人に助けてもらったかと感じている人間ですら

そんなに当たり前な顔をしないで 少しは「助かりました ありがとうございました」くらい言ってもよいのではと

思ってしまうことだってあったりします

職場でも 子育て経験のある人は 昔はもっと人に負担がかからないように気を使ったものだと不満を感じ

子育て経験のない人は 子供がいるという事に甘えて それを理由にラクをしようとしているのでは などと腹立たしくすら思う

というようになってきているとすら見えるように思うこともあります

しょっちゅう保育園からお迎えの連絡があってあわてて早退をする人を横目で見ながら

同じ子育て中の人がうちは日常生活に注意しているからそんなに体調を崩さないなどと 自分の苦労を誰も評価してくれないなどとも

不満のもとにしている という事もありそうです

子育て中の苦労が薄れてしまっている人や子育ての経験のない人と子育て中の人のコミュニケーションを密にして

事情の共有や気持ちの共有をはかり子育ての理由だけでなく色々と「お互い様」と思える職場環境を構築することも大切だと思います

子育て支援の補助金を支給するという政府の政策に 勝手に子供を産み育てている人になぜそうでない人の税金が使われるのだ

などという不満もある という世の中です

業務の平準化と共有化で負担の聞さんをはかりつつ

子育て社員への支援を評価し適切な処遇を行うことがこの問題の解決への大きな一歩になると考えます

子育て中の社員へのマイナス評価はしっかりされているけれど それを支援している社員へのプラス評価はいまいちされていない

という事は多いのではないかと思います

「子持ち様」の仕事の穴埋めや支援をした社員の人からしたら 制度がどうのこうのという前に

支援業務や見えづらい負担をまずはしっかり評価して目に見える形での適切な処遇をしてもらえるというのが良いのではないでしょうか

働き方が多様化し みんなが9時5時で出社し といった働き方ばかりでなくなっていくのですから

それら将来の働き方に対する備えとしても そのあたりから手をつけるのもよいのではないかと思います