魔法の言葉
(2024年7月16日 09:00) カテゴリー:所長通信もう大分前にネットにあった記事に次のようなものがありました
細かいことは覚えていませんが 感心して記憶に残っています
それは「事故を激減させた魔法の言葉」と題した記事で
山間の自然豊かな場所でカーブが多い山道で
バイクのライダーにとって魅力的な道路とあって
バイクのツーリングスポットとして大人気だったそうです
しかし 人気のスポットであるという事は
スピードを出しすぎたりして 昔から事故が多発している危険な場所でもありました
そこで「スピード落とせ」とか「事故多発場所注意」などという看板が乱立することになっていたのですが
事故の数は減らず 交通課の人を悩ませていたそうです
どうすれば自己を減らすことができるのか スピードを落としてくれるのだろうか
さんざん考えて あることば(魔法の言葉)を書いた看板を立てたら
事故は激減した
その言葉とは 「ケガをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」という言葉でした
「スピード落とせ」とか「事故多発」とかいくら見ても実感がないので事故は減少しませんでしたが
ケガをすると2時間も痛みに耐えないといけないというように具体的にどのようなことになるのかわかると
そんなことになったらたまらない とばかりに事故を起こさないように安全運転をするようになった
ということだと推察されます
これは現実にあった事例であるという事ですが
このアイデアを考えた人は素晴らしく 経験豊富な人でもあったろうと思います
私たちのビジネスでも
いくら商品が素晴らしかっても
単に素晴らしいという言葉だけだったり抽象的にイメージで訴えても なかなかお客さまの心には響かないということよく見聞きします
言葉を変えると お客さまを集めたり 商品が売れたりするという成果を得られるという事を
この話から私たちは教えられます
もちろん 誰でもすぐにそんな魔法の言葉が出てくるわけではないでしょう
しかし すくなくとも「言葉のちから」の魔法を十分に理解していることはとても大切だと思います
そして 多額の代金を支払って有名なコピーライターに依頼したからと言って成功するとは限らないし
ましてや業務命令と言って無理やり社員に言葉を作らせたからといってよい言葉が出てくるとも限らないと思います
もちろん社員全員を巻き込んで考えるなどという事は必要だとは思いますが
やはり経営者自身が常に自社のサービスや商品についてどのような言葉で訴えるのかを常に考え続けていることが
ポイントになるのではなどと考えます