能登半島地震と原子力発電所
(2024年2月19日 09:00) カテゴリー:所長通信この度の能登半島地震においては 大勢の人と広い地域で大きな被害があり
約ひと月たった現在でも まだ水や電気というライフラインも完全には回復されず
命にかかわるくらい不自由な生活をしのんでおられる方が沢山おられると聞きます
心からお見舞い申し上げます
学問的な地震原因や地震の規模の比較ではどうなのか素人にはわかりませんが
記憶に残る大きな地震は阪神淡路大震災と東日本大震災ですが
それぞれの地域の特徴と比べて 今回は半島であるということや高齢者が大多数の集落が点在しているところが多いなど
復旧について一概に比較できないと思いますが だいぶてこずってしまっていると聞いています
一日でも早く日常生活を取り戻すことができるように祈らざるをえません
この能登の地震の第一報を聞いたとき 頭に浮かんだのが 原子力発電所はどうなったか ということでした
幸いにも東日本大震災の時のような 原子力発電所の受けた被害を直接原因とするような被害の情報は入ってこなかったので
とりあえずは「ほっ」としたのですが
我々関西に住む人間は能登半島や若狭湾沿岸というと原子力発電所の多いところというように認識していますので
未稼働の発電所もあった というような幸運も含め「もし・・」と改めてこのままで良いのかと考えてしまいます
「能登半島大地震 原子力発電所」とネット検索をすると 志賀原発についてのページがトップにありました
それによると 地震の影響はなかった また色々な対策をしているので大きな震災があっても大丈夫です
といった記事で埋まっていました
でも 今回の地震の可能性などはほとんど事前にはニュースになっていなかったようですし
(地震発生後のニュースでは 起こっても不思議ではない場所である的な解説もありました)
大きな災害の後は「想定外の・・」という原因は 当たり前のようにたくさん報告されます
ということはこの原発の安全情報も「想定内」の話である可能性も大きいのではないかなどと
何度も「だまされた」感のある記憶が それをまるまる信じてはいけない と警鐘をならします
二酸化炭素を発生させない発電は貴重だということもよく理解できますが
東日本のやっと最近になってふるさとに帰れる というようなニュースを見るにつけ
今のうちにもっと慎重に真剣に検討し判断しないといけない という思いにとらわれます
この様な思いが 「ないものねだり」と切り捨てられないように願います