セルフレジの問題
(2024年1月22日 09:00) カテゴリー:所長通信最近セルフレジを導入しているスーパーをよく見かけるようになりました
セルフレジは労働力不足への対応に有効と考えられ 有人レジより清算待ちの時間短縮が見込めるともされ
活用がひろがって来ているとのことです
しかし反面 セルフレジを導入したところで 万引き被害が増加しているという実態も見えてきているようです
問題となっているのは「未スキャン」と呼ばれる
一部の商品をスキャンせずに(スキャンするふりをして)持ち去るケースということです
また 故意や悪意はなくても客側が機械操作に不慣れなためミスで未精算の商品を持ち帰りそうになったということも多発しているようです
店側から言うと 現場を見つけても故意がミスかの判断がつきにくい場合も多く
客側から言うと 単なるミスなのに犯人(罪人扱い)されたらどうしようという不安を感じるということになっているようです
これを防ぐためにモニターや動作感知のシステムを導入し 従業員が声掛けするなどの対策を取ったりして万引き件数の増加を防ごうと取り組まれていたり
従業員が「お手伝いしましょうか」などと声掛けすることでコミュニケーションを促進し、被害の減少につなげられるなどの効果を期待できるとも言われています
いずれにしても これからますます労働力不足が予想される世の中では不可欠のツールとなるのは必然でしょうし
お客側もうっかりミスをしないように操作に慣れていくことも避けては通れないことであると思われます
それとは 少し違う内容ではありますが 最近無人販売の店もあちこちで目にするようになっています
テレビニュースなどで精算しないで商品を持ち去る防犯カメラの映像も見るようになりました
こちらは操作ミスなどとは違う明らかに故意の犯罪であると思われますが
防犯カメラに映し出され 絶対捕まることが分かっているのに なぜそのような行為をするのかこちらも不思議に思ったりします
この無人販売の店で刹那的に商品を持ち逃げしたり 操作ミスではなく故意にスキャンしたふりをして商品の万引きをしたりする行為を見て
少し前までは野菜などの無人販売などしても 持ち逃げする人はいないなどという話があって
これは日本ならではの文化と言われていたことを思い出します
ということは 日本社会での文化度が低下した?などと心配する気持ちになります
落とし物や忘れ物がかなりの確率で出てくるという日本の美点はどこかにいってしまったのか と浮かない気分になったりもします
今後ますますこの手の機械化が促進され 防止機能も向上していく というのは必然であるとは承知していますが
機械に見張られて犯罪が抑止されている というのはどうかな?などとそれはそれでため息がでたりします
誰かにあるいは機械やシステムに見張られなくても そのようなズルいことはしないという精神性を復活させることは無理なのでしょうか
いい意味での「恥」の文化は持ち続けないと と思ったりするのですが
こんなことも 年寄りのたわごとになるのでしょうか
どこか寂しい思いがします