ひと月ほど前 新聞で「完全自動めざさぬアマゾン」 というタイトルを見ました

興味を惹かれて 内容を読みました

「米アマゾン・ドット・コムには「世界屈指の産業用ロボットメーカー」という顔がある

各国にもつネット通販の大型倉庫で使うロボットを自ら作る

人口知能(AI)や機械学習を用いて多くのロボを生み 世界中の施設で使っている

しかし そんなアマゾンでも「完全自動の倉庫」は目指していない」

とあります

それは 

ロボ部門のチーフテクノロジストのブレイディ氏の

「私たちの目標は人間の代替ではない。

効果的に人間と協力し手助けするロボを創ることだ」

という言葉に示されています

アマゾンでは人間かロボかという二社択一の考え方はしない  ということです

すなわち

経験に照らして臨機応変に振舞う常識や 

いい判断をするための物事の中傷かは人間の強みであり

他方膨大なデータの処理 力仕事はロボが得意とするから

その両方の融合こそ最強だという発想をしている

ということだそうです

それらを具体例なども含めて記事にしてありました

それを読んで 日本の現状は1周遅れどころか ひょっとしたらグラウンドにすら入れていないのではないか と暗澹たる気持ちになりました

マイナンバーカードの取り組みしかり

企業内での自動化に対する期待しかり

何かAIを取り入れ 全自動にすれば あとは機械やシステムが全部してくれると思っているように感じます

そのうえで セキュリィシステムは完璧であることを望んでいます

そんなことありえないことだとわからないのか と思います

今のネット社会が始まって以来 ずっと

ソフトやシステムの開発とそれに対するハッカーをはじめとする望まない影響とは鼬ごっこをくりかえしているのではないでしょうか

マイナンバーカードはすべてを集約して便利にする という発想はなんと大きなリスクをはらんでいるでしょう

そして その危険性がどこから来るものかを考えないで とにかく安全にしてほしいなどと他力本願でいる姿勢

この様な状態の中で まるでブラックボックスの中にシステムを投入して人任せにするようなやり方をするくらいだったら

アナログでよいではないですか などと言いたくなります

とは愚痴ってばかりいられないことも分かっています

レポートや宿題はAIに頼らない あるいはAIの使い方を学習させよう などという間があったら

もっと本質的なネット社会での知恵を教えるべきなのではないかと思います

いくら排除しようとしても 無縁で過ごせない世の中になっているのですから

子供だけではありませんが みんなで意識を高く持てるようにすることこそ急務になっているのではないのでしょうか

ひょっとして このようなことを感じている私がすでに化石化している人間なのかもしれないとも思っています

ただ 預金通帳から残高(数字)が盗まれて被害にあう なんてことばかりがリスクではない という当たり前のことを

忘れないようにしたいと思います