私は「塩梅」という言葉が好きです

辞書などをみると

物事のうまい具合をいう  とか

古典(書経?)では 政治課題を適切に処理できる有能な人物をも指す

などとあります

最近ではこのような言葉をあまり聞くこともなくなったように思いますし

ともすると 「適当に・・」とか「明確にしないまま・・」取いったニュアンスに聞こえることもあるように思います

そもそも人間の言動にゼロか100 あるいは〇か× といった答えしかないものはほとんどないと思います

きわめて×に近いけれど×ではない とか 〇と言えないこともないけれど絶対〇 ということでもない

というようなことは当たり前です

その時にどちらか明確にしないから問題が起こる とか言うことは限られた領域のことでしょうし

法律などでは結論が明確になっていない条文など むしろその方が多いとも思われます

そこを無理やりルールを決めて みんなそれに従う ということが平等ということだ というように言われることが多いですが

私は それが本当に平等か というと決してそうだと断定はできないと思っています

その時の状況 当事者たちの思い それまでの歴史・・・・色々考えたうえで 

お互いの立場も尊重し合い 思いやり合って 落としどころを探っていく

それはまさに人間が人間であること 人間にしかできないこと だと思っています

平和というのは 個々から導きだせる距離感がうまく尊重し保たれているときであるとすら思います

だから 私は「塩梅」が好きです