ソーシャルメディアには「スクロール中毒」というものがあるということです

その説明によると

やるべき仕事があるにも関わらず 

「ちょっとだけ」とインスタグラムやユーチューブを開き

そのまま何時間も見続けてしまうような現象を指しているということです

そう説明されると 誰しも思い当たる経験をしていることかもしれません

ある調査では従業員の77%が勤務中にソーシャルメディアを利用し

一日に数時間も費やしていると言われています

なぜ人はこのような「ウサギの穴」におちてしまうのか

ケイトリン・ウーリー とマリッサ・A・シャリフという人たちの調査によると

その要因として

閲覧したメディアの量 閲覧したメディアの類似性 そしてメディアの視聴方法 の3つが指摘されています

調査によると視聴したメディアの量が多いほど 一つしか見なかった場合に比べて 

さらにもう一本見ることを選択する確率が10%高くなったということです

また 類似する動画を見たときの方が 関連する別の動画を見ることを選択する確率が21%高くなりました

動画を立て続けに視聴した調査参加者の方が 仕事と動画視聴を交互におこなった人たちに比べて

別の動画の視聴を選択する確率が22%高かったという結果がでました

この様な調査結果は 消費するコンテンツの順番や種類といった些細なことが判断に大きな影響があることを示しています

先行研究によると調査した人が指摘した3つの要因は 

いずれも類似したメディアの「アクセシビリティ」を高めることが示唆されているということのようです

すなわちそのコンテンツをどれだけ身近に感じるかどうかということが判断に影響するということです

「人はアクセシビリティを感じられるものに対して 処理が容易で もっと楽しめると期待する」

「仕事をしてしまうなど自分が本来やりたいことに反する行為であても 

関連するメディアをみるという行動の方が「しっくりくる」ためウサギの穴にはまり続けることを選ぶ」

と説明されています

このように動画を見続けたり そのような動画を提供すること自体は悪いことではないでしょうが

仕事中やしなければならないことがあるときに「ウサギの穴」にはまって抜けられないのはまずいことです

3つの要因がわかれば そうならないように一つだけしか見ないようにすればよいわけではあります

具体的にはソーシャルメディアを利用するときには

タイマーをつかって一定時間たてば中断するように設定するなど

連続して類似の動画をたくさん見てしまわない工夫が大切ということを自覚するところから始めるように

対応する方法を自分なりに見つけるようにすることが大切になります