仕事ができる ということはどういうことなのでしょうか

もちろん 経験も知識も十分にあり かつコミュニケーション能力にも優れ・・・

ということになれば そのような人は「仕事のできる人」と評価されるのでしょう

しかし 私共の仕事においては広範囲で膨大な専門知識の隅々まで頭に入っている

なんて不可能に近いことですし

経験となれば時間とチャンスも必要 ということになります

しかし仕事の現場において 成長する過程を考えると

まずは一生懸命仕事していることが分かりほほえましく見ていただける というところからスタートし

そして最後には前述のように経験も知識も十分に備えた専門家としてお客様にも信頼していただける・・

といった段階に到達できるよう努力することになります

では その途中は がんばっているね の暖かいまなざしに甘えさせていただくのか ということになりますが

仕事である限りそのような甘えの姿勢が許されるわけもありません

そこで担当者に期待することは いかに気が利くか ということです

例えば利益を抑えたい・・というご要望はおなじでも その理由は様々です

納税資金の資金繰りが苦しいから課税所得をできるだけ圧縮したい という理由もあれば 

親会社や大口の得意先に対して 業績を平準化して表示したい ということもあるでしょう

またあまり利益が多く出ると 大口の得意先から発注単価を下げられる ということに長期的な危機感がある場合もあります

オーナーの相続が間近と思われ 事業承継対策が急務 ということもあります

この様な多岐にわたる状況を適格に見極められれば 

月次の試算表の内容や月次処理の報告のタイミングなど工夫することはできます

月次の会計処理そのものはそれほど変えられないにしても

勘定科目の設定や報告のタイミング 一言のコメントの内容・・・によって

良い仕事と評価されることもあれば 何も理解していないと失望されることもあります

そのような意味で 「仕事ができる」とは「気が利く」ということである といえると思っています