キャッシュレス社会
(2021年4月26日 09:00) カテゴリー:所長通信キャッシュレス社会とはどのような世の中なのか考えました
日常のちょっとした買い物や 電車の乗り降りなどがカード一枚で済ませられ
キャッシュ(お金)を持ち歩く必要がない という世の中を想像します
そのうえ 一枚のカードで買い物以外にも色々な用事が済ませられ
手間が大いに省かれるという日常をイメージします
コロナ初期の10万円一律支給の時にマイナンバーカードのシステムが整っていれば
もっとスムーズに支給ができたのに などと聞くと
早く便利な世の中になればよいのになどとも思います
片や カードを導入する事業者の方からは
カード手数料がもっと安くならなければ拡大は難しいという声も聞こえます
また セキュリティの面で心配がある という声もまだまだ大きいようです
それらをつらつら考えるに
要はキャッシュレス社会とは
経済活動の最先端の取引をデータの流通や集計や管理にゆだねる社会であるというように
理解すると わかりやすくなるのではないかと思いいたりました
幸い日本ではおさつが明日になれば紙切れになるという心配もなく
レジでいちいち偽札かどうか透かして見られる という光景にも出会うことはありませが
キャッシュレスを支えるデータにこの程度の信頼性を求めて それが得られれば
キャッシュレス社会にスムースに移行することも問題なく実現できる ということなのでしょう
今後キャッシュレス社会への移行は必然の流れと思われますし
国際的取引においても日本だけ現金しか使えない というわけにもいかないのは当然に思われます
しかし そのための信頼できるインフラというところにおいては
LINEの騒動もしかり 大手通販会社で顧客情報の漏洩があったという事件は一社だけでなく
銀行でも「想定外」の利用があったのでシステムがパンクしたというニュースもありました
もともとデータは完全に管理したりできるものでなく
システムが広い意味でのインターネットというものをベースに構築されている限り
ハッキングなどを完全に防げるものでないこともみんなが知っているところです
今、セキュリティを強化して と言われている中身は
単に自分の口座から知らないうちにお金が抜かれるような事件を防いでほしい
という程度にとどまっている意見が多いようにも思われますが
キャッシュレス社会を実現しなければならないというならば
このデータ(個人情報 会社情報・・)の流通 管理 運営をどうするのか
キャッシュレス社会の端緒についた(遅れたといわれる)日本だからできることとして
そのシステムのありよう(単に暗号化を複雑にするなんていう古い手法の延長でなく)を
カードなどの事業者にまかせるのではなく
国の未来を切り開く事業として取り組まねばならない とわかってほしいと思います