遠隔学習
(2020年8月17日 09:00) カテゴリー:所長通信外出自粛要請や 長期間の休校要請で
小学校から大学まで ZOOMなどを利用した遠隔学習が行われています
今までは なかなか実現できなかったことが
必要に迫られて急に現実になってきた という感じです
それはそれで 技術的には可能となっているあらゆる方法を駆使して
少しでも学習や勉強を促進することは 必要でもあり 大切な試みでもあり
コロナ後の教育の概念を変えるような大きな変動になっていくともいわれています
これは単に家にいても授業が受けられる
というように単純な話ではないと思われます
将来を担う子供たちに今までとは比較にならないくらい
教育を受ける機会を広げられる基礎が整えられる ということでもあるでしょうし
世界中のどこにいても 希望する話を聞けるので
子供たちや若者が自分の可能性を発見する機会が広がるという利点も出てきます
もちろん教育は一方的に教師が講義をすればよいというものではありませんから
オンラインでも双方向のやり取りを工夫する必要ももっと求められるでしょう
そして そのうえで 双方向の触発し合うような あるいは考えを深めるような
いうならば哲学的な対話ができる場の存在もなければならないことはいうまでもありません
そのためには 多くの生徒が参加できるというだけでは成果は得られません
オンラインの遠隔学習だけでは教育は完結できないということも
現実として間違いなくあります
つまり どれだけ技術的に可能であってもオンラインを使った遠隔学習だけでは
教育としては不十分であるといえるのではないかと思うのです
そのような意味では手放しで遠隔学習の成長発展を称賛するものではないのですが
しかし 現在の日本の入試制度や学校の授業があまりに入試の成績や
〇×式の試験の成績を重視するあまり
試験をクリアできることイコール教育の一つの重要な目的とされている現状を打破して
子供たちが本当にしたい勉強や興味のある研究に親しめるようになる
一つの大きなきっかけにはなるような気がします
そのような意味で遠隔学習がもっと身近になればよいと思います