「お客さまは神様です」という言葉は

「客は神様だから お店はお客を大切に どのような無理でも聞いて

徹底的に尽くさなければならない」という意味だと

解釈されていることが多いように思います

飲食店でも 日常品の売り場でも

「なんで品切れなんだ」とか「どうして**してくれないのか」とか

「早く」「きれいに」・・と数えればきりがないほど

この手の客の注文というか暴言を聞きます

特にコロナ禍で スーパーやドラッグストアで

様々な衛生用品や日用品が品切れになっている時に

「マスクを早くだせ」「なぜ品切れにしている」と暴言を浴びせるだけでなく

あろうことか「客が足をけったり」「小突いたり」して詰め寄ったという

話も聞こえてきました

コロナ自粛の中病気への恐れや焦りや不安から行動がエスカレートした

普段はそのようなことはないという人もいるのでしょうが

それらの店で そのような客と至近距離で接客をしている店の人は

自分たちはお客以上の感染への恐怖を感じながら

「お客さまは神様」と笑顔で自分のせいでもないのに

お詫びをし続けておられたのだろう と思います

私は「お客さまは神様」というのは 客ならなんでも許される 

ということではなく

「神様だから広い心で 温かいまなざしで人に接する」というように

認識すべき言葉だと思います

神様とは ひとの心の奥底まで見通す厳しいまなざしをお持ちの反面

私たちを暖かく見守り深い御心で導いてくださる方だと思うからです

どのような種類のお店であっても

私たちの暮らしを献身的に支えてくださるお店の方々に

「金を払ってやっているのだから言うことを聞け」でない

敬意と感謝をもって接する本当によいお客でいたいと思います