日本モデル
(2020年6月1日 09:00) カテゴリー:所長通信去る5月25日の記者会見で 安部首相は
新型コロナウィルスについて
「日本ならではのやり方で、わずか1ケ月半で流行をほぼ収束させる
ことができた。日本モデルの力を示した」と述べたと
新聞各紙やニュースが報じました
誰もが経験したことのないコロナ禍の中で
日本をリードする立場の方々のご苦労は
下々の私たちには想像もできないものであったとは想像します
また 自分では何もできない者が 偉そうに批判するのは
ひょっとしたらネット上の誹謗中傷に近いもの?なのかもしれません
しかし やはり私はこの言葉にちょっと引っかかってしまいました
一つは「ほぼ収束」という言葉です
このような言葉を聞くと「峠はこした もう安心」と人々が安心してしまわないか と
とっさに思いました
他の人の前で話をするとき どなたであっても 不用意な一言が誤解を生じさせて
その後いくら言葉をかさねても その第一印象で思わぬ方向に動いてしまわないか
と神経質なほど気にするのに 大丈夫かなと思ったということです
今回の記者会見でも その後の会見の言葉の中で「第2波に備えて・・」等々の言葉もありましたが
「ほぼ収束・・」の言葉の印象はなかなかのものでした
もう一つは「日本モデル」という言葉でした
各地の自治体の長の方々の働きやメッセージにより
そのご苦労や 何をしなければならないのか 何をしようとされているのか が
よく伝わり 理解できたので 「大阪モデル」「東京モデル」「**モデル」・・・というのは
非常によく記憶もし そのような具体的なメッセージがあって
私たちもみんな頑張れた と思っているわけですが
「日本モデル」といわれても何も記憶に残っていないのです
それどころか「あべマスク」「10万円支給」・・・と
記憶にあるのはあまり称賛できないものです
自治体レベルと国政レベルでは違うのでしょうが
他国に誇れるリーダーシップを求めるのは「ないものねだり」なのでしょうか
でもやはり 期待してしまい 失望してしまいます