ノーベル賞の受賞者のスピーチなどでよく聞きますが

私の研究は役に立たない研究だといわれて人気がありませんでした・・・・

というような話があります

ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅東京工大名誉教授は

「役に立つかどうかという観点でばかり科学をとらえると、社会をダメにする」とおっしゃったそうですが

研究当初はこんな研究をしていて何になるの などと言われていた研究が

今になって世の中の救世主になる技術などの基礎になっているということは身の回りにたくさんあります

これは科学だけでなく 企業における研究開発でも 文系や芸術の分野でも同じことがあるようです

当然のこととして

教育の世界でも 役に立つことばかり詰め込むような教育しかしないならば

20年後30年後に社会には大きなほころびができてしまいそうです

目先のことや すぐに成果が見られる研究や施策だけでなく

100年先に役立つかもしれない研究などにも資源を配分し

そのような研究も続けていけるという

そんな環境を作り出すという政策が求められるように思います

そしてそのような一見無駄なことが無駄でない という理解が

世の中に浸透するようになることが 今真剣に検討されなければならない

と痛切に感じます