「定年」を70才まで延長するのがよい とか何とか いろいろな議論が巻き起こっています

自分が「定年」の年齢になってくるようになって

「定年」とは何と上手に決めてあるものだ などと実感もしています

でも 「定年」とは 現場の仕事ができなくなるからとか能力が低下してくるから

退職してください というだけではなく

第二の人生を充実して過ごせる余生のこともみてもらえているのではないか という気もしています

昔(20~30年前?)定年は55才にしては という話が一時出たことを覚えています

それは一つの会社 一つの仕事を死ぬまでするのではなく

会社はリタイアしても自分の仕事(必ずしもお給料をもらう仕事とは限らず)で再スタートできるようなことを配慮して

と説明されていました

今さら気持ちも体もついて行かないという年齢になってから退職と言われた方が 退職後の生活が貧しくなる という理屈だった

と覚えています

今は 年金の支給年齢の引き上げと対応して年金がでるまでは働けるように

と退職年齢についても議論の内容は変遷していますが

それでも「定年」についてはまずまず社会的にも一定の理解があるように思います

それとは違って「老年」というのもあると思います

これはそのものズバリ 仕事ができなくなる年齢 もしくは一人で日常生活が困難になる年齢 とでも説明されるもののようです

これは個人差があり90才の現役もあれば 60才で「老年」といわれる人もあります

この類の話を聞くにつれ「老年」はだれが どのような基準で決めるのだろうということが気になります

よくオーナー企業さんでお父さんが会長職に居座っていわゆる「老害」で困っています という話を聞きます

確かに ある年齢を越すと 理解力が衰え 新しい出来事への適応力がなくなり

また過去に成功している方ほど その成功体験から 頑固に自分の経験を押し付ける という現象が見られます

そして厄介なことは これは自分ではわからないものであるようだ というところです

そのような意味では「定年」制度とはよくできているな と思ったりします

まず「定年」で全員同じで退職し その後各人が自分にあった第二の人生を歩む というのは

社会全体の慣習として 平均的なところをとってよくできていて 不必要に個人を傷つけたり 困らせたりしない制度かな

と感心したりしています

さて 特別に定年の規定のない 私共の事務所の場合 私はいつ定年退職すればよいのか

本人にとっては大変難しい問題になっています