「正しいことをする」を人事評価に
(2018年12月10日 09:00) カテゴリー:所長通信このタイトルは11月の日経新聞のOPINIONにあったタイトルです
名門企業の不正やスポーツ界での不祥事が昨今ニュースをにぎわしています
いわく 「勝つためには」
いわく 「利益を得るためには」
いろいろな動機が言われています
これらの理由は単に問題が明るみでたからの言い訳や弁解というわけではなく
ご本人やまわりも「だから・・・」「その程度は・・」「それは前から行われていた・・」「みんな認めていたのに・・」
ということで むしろ自分だけがなぜそのように大騒ぎされなければならないのか??というような気持ちの方もあるのではないか
というように見ているものには伝わってきます
世界の潮流も日本も このようなこと(コンプライアンス)に厳しい世の中になってきているのに
それを感じて実行できない というずれがそれぞれの現場にあったとも思われます
政府や経営者が「コンプライアンス重視」などと声を大きくして叫んでも
現場の一人ひとりは具体的には何がコンプライアンス重視なのか もう一つピンと来ていないことも多く
目先のノルマ達成などにふりまわされてしまっていることも大いにあり得ます
また 問題に気づいていても 下手に声を上げると自分がパワハラの餌食になったり 仲間外れにされたり
評価がわるくなって昇給や待遇が悪くなると それをおそれて声をあげる勇気が持てず
その結果 自らの正義感や自尊心まで否定されたように感じ
働く意欲をそがれるような事にもなる
というような組織にもなってきていることも大いにあると想像できます
そのような組織になってしまうと
だれも問題があることすら気づかなくて ますます悪い方向に行くのを止めることもできず
小さな問題のうちに手をうてば改善できたのに
取り返しがつかなくなって大混乱 大きな打撃を受ける ということにもなっています
そのような問題が噴出してしまったら 大手術が必要で それはそれで強いリーダーシップなどでのりこえることが
必要となるのでしょうが
そのようにして改善した後や そこまでではないという組織においても
「不正はいけない」「コンプライアンス重視」とさけぶだけでなく
「正しいことをする」ことを評価し
「正しいことをすると結果良い評価がえられ気持ちもよい」というように一人ひとりの気持ちから切り替えていき、
組織を構成する一人ひとりがその心地よさを体感し 自信をもつことができる
自分が所属する組織について自慢に思える というようにしていけるように 根本から対応していくことが重要である
そのように気づかされました