成人式だったのに・・・
(2018年1月15日 09:00) カテゴリー:所長通信成人式の日 ニュースをみていたら
成人式の晴れ着の予約を受けていた貸衣装会社が当日もぬけの殻だった
そのため 成人式の着付けが叶わず晴れ着で成人式に行けなくなった新成人がたくさん出た
というニュースが目に飛び込んできました
今から10年以上まえ 娘の成人式のためにあまりの金額にドキドキしながらも
一生に一度と娘の晴れ着を整えたことが思い返されました
本人は当たり前のような顔をして お友達と出かけていき
照れくさがって写真もとらせてくれませんでした
せめて記念写真を と思っていた親の心は涙色になりました
こんな些細なことでもいつまでも鮮明に覚えています
ですから
一生に一度の晴れ姿は当人もでしょうが 親御さんにとっても非常に楽しみにしてられたでしょうに
がっかりした とか 悲しかったでは済まない心の傷を残した出来事であったと心中を察するに余りある出来事で
こちらの心もそのお気持ちがわかるだけに 何とも言い難い悲しいつらい思いでいっぱいになりました
たぶん資金繰りなどに詰まった挙句の出来事であったでしょう
何とかと思いながら当日が来てしまったということでもあったかもしれません
しかしせめてもう少し早く手を挙げてくれていたら何とかリカバリーもできたのにと
その貸衣装会社の責任感のなさに そんなだから倒産するのよ と罵倒したい思いがしました
今 そんなことをいっても被害にあわれた新成人の方々には とてもそのように気持ちは切り替えられないでしょうが
「ひどい目にあった」という気持ちは気持ちとして忘れろとはいいませんが
だから、今後はもっと注意して被害にあわないようにしなくては だけではなく
一つの得難い経験をしたのですから
自分たちは 他人の夢や楽しみにしている心や希望を踏みにじるような大人にはなるまい と思ってほしいと思います
ちなみに私は 成人式に行かないの?という親の心配をよそに(これはこれで親の楽しみを奪ってしまったのかもしれませんが)
なんとなくといった程度ではありましたが 親に負担をかけて式に行くのは大人の態度ではないと感じ
成人になるというのは式典とは関係がない むしろ式典にいけば大人になるのだなど
形式にのって、みんなと同じで安心するような行動はしたくないと思っていました
肝心なのは私がどのような大人になるか なのだからなどとエラそうなことをいって
成人式には出席しませんでした
式典自体をイベントと楽しむことを否定するわけではもちろんありませんが
当日何を着ていたのかではなく また式典に出席したかでもなく
どのような大人になるのかが大切なのだ こんなひとの心を傷つけて逃げているような大人にだけはならない
と心に誓うことが大人への門出だと思います これを糧に新しい一歩を踏み出してほしいと願っています