事務所のスタッフの人から「雑用が多くて 大切な仕事に集中できません」というような訴えを受けることがあります

この場合雑用とはどのような仕事のことを言っているのか考えます 雑用の意味が分からなければ 対処できないとおもうからです

たとえばファイリングとかコピーとりとかいうような 誰でもできる専門性の不要な仕事

このようなことを指して雑用といっているのかな と想像したりします

それなら アルバイトの人をお願いして そのような仕事をかたずけてもらう というのが解決方法なのかもしれません

でも 私は ファイリングやコピーを雑用とはおもいません

資料のコピーや整理をすれば 自分の担当している仕事のことがもっとよく理解できるでしょう

またコピーをすべきかしなくて良いのか という判断ができなければ 不要な紙の山を築くだけになります

事業年度が終了し決算も申告も完了して 一年分のファイルを整理するなんて仕事はその内容をよく知っている担当者にしかできない仕事ではないかと思います

ただ、もしそのように思わず ファイリングを雑用と思ったならば その人の仕事は雑用になってしまうのではないでしょうか

せっかく専門知識も能力もあるのに 雑用と思ってその仕事をした途端 雑用をする人になってしまうのは もったいないと思います

この間新聞をみていたら ある花園大学教授の安永先生が「世の中に雑用というものはない。あなたが用を雑にこなしたとき雑用が生まれるのである」とおっしゃっている記事が目につきました。

また教育者の渡辺和子先生が「この世の中に雑用という用はありません。私たちが用を雑にしたときに雑用になるのです」とおっしゃっているという記事もみました。

せっかくの仕事を雑用にしてしまう。

そんなもったいないことはしたくないとつくづくおもいました。