仕事がら 会計そのものではありませんが 給与規定や就業規則の見直しについて意見を求められることがあります

最近の相談は

今までかなり純粋な年功序列型の給与体系であったが それでは 就業年数や年齢で給与がきまってしまうので

今一つ社員のやる気を刺激できない 能力給的な頑張れば給与が増える といった体系にしたい というものでした

なるほど それは必要な改正ですね とは思いました

しかし、具体的にどのような規定にするか というと これはなかなか難しいものです

全くの能力給にすると 年齢とともに必要になる生活資金はどうしてあげるのか

たとえば 結婚したら配偶者手当を 子供ができたら扶養手当を というようなことは考えなくてよいのか

年齢が増え 家庭を持つようになり 子供が成長すると生活費がかかるようになるから

多少そのような面を考慮しないと 安心安定の給与体系にはならないが それでも良いか

など 検討項目はいろいろ思いつきます

なにより 能力をどのように評価するのか というのは究極に難しい問題です

人が人を評価するというのは 評価する人の好き嫌いなども影響するでしょうし

評価基準をつくっても環境が変わるとそぐわないものになる危険性もある

などといろいろ考えます

途中の意見としては能力給ではなくて職務給にして その人の職務に給与を支払うという考え方はどうかというのがあります

そうなると いくら能力があっても 上に役職のある人がいる限り いつまでたっても給料は上がらない ということも生じます

それって 最高に気持ちを腐らせないかな などと心配もします

結局は トップがどのような社員をもとめているのか どのような働き方を望んでいるのか ということで大きな考え方はさだまるでしょう

社労士のようなたくさんの事例を見てきておられる専門家の意見も聞いてみないといけないし・・・

ということですが

人事の問題はどこまでいっても社長が全責任を持って決定しないといけないことなのでしょう

人の問題だけは どんなに大きな会社になっても 社長のお仕事として残る事項なのだと

ここでも社長さまのご苦労がしのばれました