AI導入について
(2024年11月25日 09:00) カテゴリー:所長通信AI導入は個人であっても法人であっても もう無視して通り過ぎられない状況となってきています
企業でも なにがしかのAI導入は必要不可欠で
個人などでは積極的に導入したつもりはなくてもSNSやアプリを通じてその恩恵にあずかっているというのが現状と思います
ところで
総務省の2024年版情報通信白書によると
日本の人々や企業は他国に比べてAI(人口知能)をあまり活用していないという報告があったという事です
日本では9.1%の人しかAIを」利用していないのに対し、中国ではそれが56.3%だったなどと言われています
英国規格協会(BSI)が日本のビジネスリーダーを対象に行った世論調査では 5分の1がAIをリスクとみなしておりい
その主たる理由としてはサイバーセキュリティを挙げられていた という事です
その反面ほとんどの企業がAIに投資しなければ競争上不利になるとも考えている とのことです
それなのに 今後5年間にAIに投資する可能性がある企業は中国では100%であるのに対し
日本ではその3分の1であるという結果も出ているそうです
何故か?ということに関してBSIのCEOであるスーザン・マーティン氏は
日本のAIの成熟度の遅れは 日本独自の価値観によるところであると述べられています
すなわち十分に検討することなく新しいものを導入したり
既存の手続きを変更したりすることに消極的であるところにこの要因が見られるという事です
ただ AIについての誇大宣伝がピークに達する可能性があるといわれている今
それは健全な戦略かもしれない とも述べられています
その証拠(?)に日本や英国ではAIの影響やリスクに対する懸念が主流になり AIについてのポジティブな理解は薄れつつあり、
その結果、規制や管理、監視の強化に焦点が当てられているようになっている という事です
このようなハナシを見聞きするに 私は「ザ・日本人」だなと思わざるを得ません
サイバーな世界では1番をとると勝利は全とりで2番手はない と昔教えられた覚えがあるのですが
このゲキレツなAIの拡大に焦ることなく また食わず嫌いのような反応もせず
AIを仲間とみてアプローチすることは 日本だからできる あるべき正しいアプローチであるともいえるでしょうから
社会全体の信頼性を高め セキュリティ対応も社会全体としておこない 他国の成功や失敗から学び
社会に利益をもたらす方法を加速することができる優位な立場を利用できることを推進すればよいと思います