女性の視点
(2024年4月1日 09:00) カテゴリー:所長通信いつも(?)のごとく新聞の見出しを見ていたら
「女性の視点」はジェンダー差別? というタイトルを見つけました
いわく
「女性の視点」という言葉に 積極的な意味を見出す人もいれば 使用に反対する人もいる
ということで
一時ほど「女性の・・」という言い方は見たり聞いたりすることが少なくなったようですが
日本では政治の場における女性の割合が極端に小さいので 地方選挙の時などは積極的に
「女性の視点」をアピールして 男性候補との違いを出す という地方議員のかたのお話もあり
女性のためというだけでなく 全体最適という意味合いで使っている という意見が聞かれるなど
女性が少ない分野で使うことによって バランスを取っていく意味があるとの理解もあるようです
また 若い人では「社会が求める『女性らしさ』の規範をうけいれてしまうことにならないか」と
意識して使わないようにしているという意見もありました
自分のことを思い返すと 「女性のお立場での意見をお願いします」などという言い方で意見を求められることが
以前は日常的にあったのが さすがに今はそのような言い方は聞かなくなっているという感じがしています
ですから「私は女性の代表でも何でもなく あくまで個人の意見ですが・・」といったセリフも言う機会はなくなっています
とはいうものの 「女性の視点」というのは 全否定されるべき差別用語かというとそうでもないような気もしています
これまで男性の基準で考えられていた事柄を女性側から考え直すことは大切で その場合は「女性の視点」も積極的に主張することになるでしょう
女性は子育てや介護などに経験豊富なはずなどと押し付け的な期待に対しては ちょっとちょっとそんなの誰の事? などとプレッシャー(?)も感じます
多様性という言葉が脚光を浴びている現在
また男性・女性というくくりが現実的でないとみんなが感じるところも多くなっている現在
人間=男性でないのは当たり前となっているので
もしかして「男性の視点」とか「男性としては・・」などと言われること想像すると違和感だらけのような気がします
女性・男性というおおきなくくりでの分け方は さすがに現実になじまない分け方と一般的にも感じられているのではないかと思います
AIだ何だと人間の立ち位置が没個性になってきている世の中ですが
男性・女性でなく自分の立場や得意分野なとで個を際立てて 社会活動に参加していく そのようなことが大切になってきている
と思います