キャリアの健康診断
(2024年1月8日 09:00) カテゴリー:所長通信新年を迎えるこの時期
今年は何をしよう とか どのように過ごそうとか
何が起こるかしら などと目の前の未来について考えることが多いように思います
学校で進級や進学した時も卒業して新しい社会に一歩を踏み出す時も同じような心持になります
学生の間は 努力の成果は試験の点数などですぐにあらわれますし
自分の立ち位置も 自分たちの立ち位置もわりと明確で 努力目標も具体的に定められることが多いように思います
ところが 社会人となって多くの時間を過ごすと 毎日がんばっていると思っていても
自信のキャリアの現在地や将来の目標、そのための課題などについて
いざとなると明確にわからないようになっていたり そのようなことを日頃考えていなかったということに気付きます
また 今の世の中は会社自体も業界再編でなくなったり AIなどの新しい技術によって働き方や内容がまったく変わってしまったり なくなったりと
考えようと思っても その基礎になることがあまりにも不確実で予測不能になっていたりします
新しい環境に適合するように「リスキリングを」と思っても 「私は誰?」状態では
どのような学習が必要なのかわからないでしょう
ひと昔まえ 再就職の面接で「あなたは何ができますか」あるいは「何をしてきましたか」という質問に
「部長をしていました」という回答があった という笑い話がありましたが
「私は***ができます」「***が得意です」という回答ができないと通用しないということなのでしょう
私は何ができる どんな仕事をしたい なりたい自分はこのような人間だ といったことが明確にあってこそ
必要なリスキリングもでき 今の会社が自分に合っているかも判断でき どのような仕事に進みたいのかも分かる ということになるのです
日本では長年一つの会社に就職して一生その会社で勤め上げるのが正しい姿である というように考えられてきました
しかし 人生100年 70歳くらいまでは誰もが働く世の中になってきているのですから
転職は当たり前 むしろ必要なことといった感すらありますし
副業をもったり 脱サラして起業するなどということも普通になってきています
キャリアアップとかキャリアを積むなどというと 何か成長し上昇していく人生を思い描きますが
そうではなく 自分の立ち位置を常に確認しながら 自分の出来ること得意なこと したいことなどに対して
常に学び続け 将来の目標やキャリアの軌道を修正してすすんでいくということが大切だと思います
「もう無理」とか「いまさらできない」などと自分をネガティブな檻に閉じ込めるのでなく
キャリアの健康診断をして 何を修正し 何を伸ばし・・と活き活きとした将来を描くのが幸せのもとであると思います