バラマキ合戦
(2021年11月1日 09:00) カテゴリー:所長通信今回の衆議院選挙も終わり 開票結果も次々と判明してきました
各党や候補者は今回は誰に政治を託すのかの選挙であると力説し 投票を促していましたが
私には各々にどれほどの違いがあるのか 今一つはっきりとわかりませんでした
どの党も候補者も国民に補助金を出すということではおおむね同じでした
コロナ禍がはじまったころ一人当たり10万円の支給が実行されました
DVで逃げている母子がもらえないとか 10万円の補助金がいつの間になくなったかわからない世帯も多いとか
一人当たり10万円の一律補助というのは あまりうまくいかなかったような印象もありましたが
緊急の場合なので細かい基準や配布の仕方にこだわっている場合ではなかったから と
まずは好意的にうけとりました
本当に困っている方が存在するのは確かで そのような方々には適切な手当をするのは
絶対に必要なことであることは当然の事ですが
皆さんその財源についてや給付の方法については掘り下げた検討は聞こえてこなくて
あまり具体的な支援の方策も聞かれなかったように思いました
このタイミングで補助金を支給する云々をいわないと投票してもらえないとお考えなのか
それって少し単純で有権者を軽んじているのではないか などと少し拗ねてみたくなりました
国も地方自治体も色々な補助金や給付金をだされたので
その結果通年以上の利益が上がっている法人や事業者も多々見かけます
また緊急事態宣言の影響で大きな痛手を被っているのは 飲食店だけではありません
世界規模での人モノの流通が止まってしまった影響は すべての活動に影響しています
どのような方法で救いの手を差し伸べる順位を決めるのかなど具体的なところで現場をよく見てほしいと思います
子供の食事一つにしても食費すら困っている世帯に補助するだけでなく
子供食堂のような活動を支援するなど別の方法もあるでしょうし・・・・・
日本はそれでなくても(異論もありますが)大きな債務を抱えています
国債発行残高はどんどん膨張してます
これらはすべて将来に負担を繰り越しているということだと思います
子供たちにまた若い人たちに頑張れば「いい生活」ができる という
希望を持てる社会であってほしいと願っています
このままだったら国の国際競争力などと議論する以前に
誰も頑張って働こう 活動しようとする意欲を持てなくなりそうです
ばらまくのでなく 今だからこそ無駄をなくす
不要不急なところから今すぐに必要なところにお金を回す という
ある意味当たり前のことを スタンドプレーなくする
それこそ成長できなくても(再)分配する ということではないかな と
思っています