最近 買い物に行くと レジ近くの床に足跡マークが張り付けてあったり

→が書いてあり アルコール消毒液のところに誘導されたり します

このようなマークがあると たいていの人は足跡マークや→に合わせて

自然に前のひととの間隔をあけたり アルコール消毒をしたりします

この無意識に行動を促すちょっとした仕掛けは

2017年のノーベル経済学所を受賞したリチャード・セイラー氏の提唱した

ナッジ理論に基づくものだということです

人は合理的な判断だけで動くわけでなく

ちょっと後押しをしてあげるほうが良い行動につながるという 教授の主張が

コロナウィルスの感染拡大下において大いに役立っていることが

このような状況下で不謹慎な言い方かもしれませんが

ちょっと嬉しく 楽しい工夫として 人間すてたものではないと思えます

日本は「依頼」だけでコロナのまん延を食い止めている国だ 

などとも言われているようです

そこには島国特有の「村社会」的な同調圧力の働きも

大いに関係している(悪い面でもですが)でしょう

人間 長く染みついた生活様式や慣習を変えることは簡単ではありませんが

押しつけや無理強いでないやり方で行動を変えられることも 足元で証明されています

このようなアイデアがもっともっと出てきて みんなで共有できれば

コロナ下での生活も少しは過ごしやすくなるように思います