テレワークⅡ
(2020年9月7日 09:00) カテゴリー:所長通信「Withコロナ」での仕事の仕方という外圧ともいうべき力で
新しい仕事の仕方が色々と試みられています
その代表的な試みがテレワークと呼ばれているものでしょう
大企業のなかには ほとんどの従業員がテレワークで在宅勤務になり
本社自体にそれほどのスペースが不要になったというニュースも珍しいことではなくなりました
大企業だけでなく 中小企業や私共のような会計事務所もテレワークへの移行をするようになっています
そこで最近急激にたかまっているのが サイバー攻撃のリスクです
ひと昔前は サイバー攻撃と聞いても
大企業や国家機密に関する重要なシステムに侵入して 機密情報を盗み出すという印象で
私たちとは違う世界での戦い のように感じていましたが
状況は今や私たちのような仕事の身近にまでその危険は迫ってきていることを
意識せざるを得なくなるところまで来ています
在宅勤務の広がりによって システムの「穴」ができてしまって
侵入口がふえてしまってますます攻撃に対して弱くなってしまっている上に
そんな国家や経済社会を揺るがすような事件でなくても
情報を窃盗して身代金を要求するという犯罪や 身代金を払わないと盗んだ情報を売るといった
ランサム攻撃の被害額は膨大になってきているからです
そして このような攻撃に対する備えについては日本は外国に比べて非常に脆弱であることも露呈しています
大企業しかり 中小企業にいたっては丸裸も同然の状況となっているといわれます
自社の情報が管理ができていなくて漏洩してしまうのも
自社の存続にかかわる被害となりますが
私たちのような他社(お客さま)の情報を扱う仕事では
その責任と賠償額を想像すると気が遠くなります
テレワークを支援するソフトやシステムの売り込みはかまびすしくなっています
もちろん基本のところで絶対必要なものですが
それさえ導入すれば安泰 何かあってもソフト会社の責任というわけにはいきません
19年の米調査では 情報流出の被害にあった中小企業の10%が廃業を余儀なくされたとか(日経新聞7月20日)
企業の成長と発展のお手伝いをするはずの私共が
お客様の存続にかかわるような足を引っ張ることになる原因となるわけにはいきません
セキュリティについては まだまだ無知で また投資も必要となる分野でもありますが
しかし サイバー対策を軽視する事務所はお客様の信頼をいただけず
その存続さえ危うくなりかねないことをしっかり胸に刻んで
時間との競争の中で しっかりセキュリティーを充実させ
セキュリティに対してアドバイスできるくらいの知識と経験を蓄えたいと思っています