自粛警察
(2020年7月6日 09:00) カテゴリー:所長通信新型コロナウィルスの流行の拡大を防ぐべく政府や自治体から
様々な自粛要請がだされました
それに従って大半の人たちはまじめにその要請にこたえるべく
努力をする毎日を過ごしました
ニュースで見たのですが 営業しているパチンコ店めがけて県境を越えて
片道2時間近くを使ってやってきた人へのインタビューに対する答えが
「自宅勤務になって暇で 暇を持て余して遊びたい気持ちがおさえられなかった」「マスクなどしているので大丈夫だと思っている」
だったのを聞いた時には びっくりを通り越して
自粛している人々に対してあんまりなセリフではないか と
怒りさえ感じました
なので
いわゆる「自粛警察」になる人の気持ちも分からないこともない
とは思ったりもしたのですが
しかし
他府県ナンバーの車への嫌がらせなどを見聞きするに及んで
空恐ろしくなりました
多分 「自粛警察」になった人たちは
正義感が強い人なのでしょう
自分の思いが「正しい」と自信がある人ほど 過激になり
歯止めもなくなります
その結果が 他人をどれほど傷つけたり
社会を分断し いびつにするものである ということなど
気付きもしないで その言動はますますエスカレートしていくでしょう
ひょっとして ネットで他人を無自覚に誹謗中傷する輩に対しても
怒りをもって避難を口にしている人である可能性も十分あると感じます
経済生活の行き詰まりや生活苦の広がりに勝るとも劣らない
この正義の味方と信じている「他者への不寛容」のもたらす
村八分的な同調圧力とそれからはみ出す人への排撃による
生きづらい社会への引き金となりかねない空気も
コロナ禍がもたらした一つの大きな後遺症になるのかもしれないと
気にかかっています