給付金支給の混乱
(2020年6月8日 09:00) カテゴリー:所長通信所得制限付きの30万円支給では 時間がかかりすぎて役に立たない ということで
国民全員に一律10万円を支給する ということになりました
マイナンバーカードによるオンライン申請か紙申請で申請するということで
当初マイナンバーカードの申請窓口が大混雑したとかのニュースもみました
その原因としては色々指摘されているところです
私は今の日本でのオンライン申請なるものを信用する気になれなかったこともあり
自分は紙申請でいいかと思っていたのですが
申請が始まってからの混乱のニュースに 私の想像は当たっていたと思わざるを得ません
一言でいうと
今回のオンライン申請におけるオンライン入力とは
「システムへのオンライン入力」ではなく
「システムに入力する元データをオンラインで作成」することだったことが
明確になってしまいました
一般的に「オンライン入力」というと
入力の時点で誤入力があれば入力画面にメッセージがでたり 入力できなかったり
また入力が終了すれば「受け付けた」旨のメッセージが自動的に表示されたりすると
イメージします
ところが入力時にこのようなエラーチェックは何もかかっていず そのまま入力完了になって
入力されたデータを担当部署で出力し 手作業で入力チェックをされているということで
このチェックが済んで初めて「受付」になるので
あまりに音沙汰がないため 何か不具合があったと思って
再入力して余計に混乱のもとを作ってしまっているということもあるとのことです
なおかつ 日本の「役人仕事」は
例えば口座名で姓と名の間に一つスペースが空白で登録になっているところ
このスペースがないだけでエラーとしたり
「髙」という字で住民登録している人の名が「髙」になっているのでエラーとされたり
というようなレベルまで「完璧」でなければならないというチェックということです
これら間違いは今回の支給に絶対訂正必要なエラーなのかと思います
またコンピュータによるチェックだとこのようなスルーさせてもよいようなエラーまでも
チェックしてはじいてしまうので人間がチェックするのかと思っていたら・・・です
もともとは 個人情報を守るという趣旨で個人の銀行口座情報がリンクしていなかったり
個人の所得税が年末調整というシステムを通すので 個人口座とマイナンバーがリンクしていなかったり
要するに マイナンバー制度 というようなシステムはまだ構築されていないのに
マイナンバーで申請すれば早く支給してもらえる といった「間違った認識」があったということでしょう
日本はIT後進国といわれるゆえんもこのあたりにあるのでしょう
今回のような事態に遭遇すると 個人情報を守るよりマイナンバーで個人情報を集約することは必要なこと
だと痛感するのですが
でも こんな「役所」に私の個人データをすべて預けるのは・・とためらいも確信に近づいたところです