3月はじめの京都新聞に 呼吸器内科医の名取雄司先生が書かれた一文が

ありました

臨床医にとって「気付き」は重要で

優れた臨床医は目や耳で捉えた情報を自然と取捨選択し

患者さんと向き合う

コミュニケーションの基本は「病を見るのでなく人を診る」と述べておられました

家族構成や食事のとり方といった情報 家族の連絡先 患者さんの趣味や好物

患者さんの人生観や文化や芸術への関心の度合い・・・・・

「病気」をみて「病人」を見忘れていることの気付き

これら気付きの経験を積むことで 医療関係者の想像力、臨床力は確実に上がる

これらの言葉の数々を見て 私どもの仕事も同じだと背中をたたかれた気分になりました

私たちの仕事の分野でも 会計の数字をみて会計税務のルールと照らし合わせて妥当か適正

かということに注意することは当然のことでそれが仕事であることは言うまでもありません

しかし 社長の人生観 倫理観 価値観をはじめとして 社会や環境に対する働きかけ 

従業員や顧客に対する姿勢 会社に対する思い 将来の夢・・・・・・

社長に万が一のことがあったときの体制はできているかということも・・

会計をみて 会社をみていない

数字をみて その背景にある思いや夢を見ていない

同じようなことが数えられないくらいあると思いました

そして 税法や会計に伴うルールと照らし合わせあて 正しい処理をしてもらうように

お願いし導くことに一生懸命になりすぎて 

肝心の社長の夢 会社の将来像をちゃんと見ることができていない

毎日の仕事に忙殺されているうちに忘れそうになっていることに気づかされました