日本の組織(会社?)には出社主義と紙文化が根強くある ということです

すなわち 仕事は会社に出社してするもの報告や記録は紙にして(報告書を作成して)残す 

ということを指しているようです

確かに昨今は AIや通信技術その他の発達で 必ずしも会社という場所に縛られずに仕事することは

可能であり 当たり前となってきていると思います

「出社主義と紙文化」というコピーは どこかの情報通信やバーチャルな組織づくりを推進する法人の

いわゆる広告で見かけたような記憶があります

いわく 出社主義と紙文化にこだわることは 労働時間を増加させることにつながり

労働時間の増加は利益の増加にはつながらない むしろ反比例するとさえいえる 

これを断ち切るためには 会社をマシン化することに鍵があり

その肝はマニュアル化にある・・云々となっていたように思います

先ごろの新型コロナインフルのような事態が起こった時には

たとえそのような緊急事態でなくても 労働力の確保という面からも

テレワークのような働き方を考える時期に来ている と言われています

提案・企画型の仕事ならば 会社という空間に閉じ込められないほうがよいアイデアも思いつく

かもしれませんし

また定型の事務処理型の仕事ならば 通勤時間を短縮するだけでも効率化につながるでしょう

たしかそのような事例を挙げて 業務の効率化の推進のためにも 出社しないと・・という呪縛から解放されましょう

という主張のようでした

私たちの仕事もAIが発展すれば消えていく業種の代表の一つと言われて久しいです

確かに 取引を入力し集計し・・といった作業という面ではそうなのでしょう

また秘密保持は?といえば最近はセキュリティにも十分配慮されたソフトやシステムがあるなどともいわれます

私もなにがなんでも出社しないと仕事にならないとは思っていません

事務所に閉じこもってもくもくとPCに向かって入力をするといった仕事はむしろ良くないとさえ思っています

しかし 顔を合わせて話し合う 検討する といったことは 果たしてテレビ会議で置き換えることができるのか という疑問は持っています

議案を提出し 資料を説明し 多数決をとる あるいは賛否をとって決定する ということはテレビ会議で十分でしょう

しかし 「あ~でもない こ~でもない」「こんな風には考えられないかしら・・」というような話は やはりテレビ会議ではちょっと・・と感じます

もちろん会議室に集まって 上司の顔色を窺いながら というならば一同に会する必要がないのは明らかですが

自由に話し合う 顔をあわせて意見を交換する これは無しにはできない 無しにしてはいけない やはりそう思うのです

また データとして記録を残しておくことは大切で不可欠ですが

報告書に隠れた気持であったり その時の状況などは 電子的な記録では絶対わからないと思います

けれど単なる記録としてのデータだけでない情報というのは意外と重要であったりもします

そのようなことが大切と認識されなくなったり そのようなことが感じられなくなっているという感性の鈍化が

**ハラスメントとか企業うつとか 最近よく言われる影の部分の広がりを生んでいるような気がするのですが

昭和の人間の老化現象で いらぬ心配をしているだけ なのでしょうか