「恕」(思いやり)
(2020年1月14日 09:00) カテゴリー:所長通信昨年末、アフガニスタンで銃撃され一命を落とされた故中村哲さんの「好きな言葉」であったという記事をみて、
「恕」という言葉を初めて知りました
インタビューで一番好きな言葉をお願いしたときに
「以一言 生涯守るべきことありや それ恕ならんか」
と綴られたということでした
これは論語の一節で
「一生実行するに値する一言は何か」 という問いに
師が「恕だろうね」と答えたくだりの言葉とのことです
まさに中村さんの生き方であった と記事は綴っていました
その一言が生き方だった と言ってもらえるご生涯も立派だったと思います
それ以上に どのような経験をつみかさねれば このような活動にたどり着くのか とも思います
国際社会から見捨てられたといわれたアフガニスタンで
毎日24時間 自身の命さえ脅かされる中で
それでもこの地で踏みとどまり活動し続けることができる 精神のバックボーンとはと正直に思います
「自分の仕事の結果を見て励まされる性格なんです」と笑顔で話されていた ということですが
私など 褒められるとうれしくなり やった~という気持ちでまた次の課題にチャレンジしようとは思いますが
でも 命を懸けてなど想像もつきません
今年もまわりは活動を始めました
昨年は義母を無くし、私の周りは実父母も義父母も配偶者もみんな旅立ち
次は私の番 とひしひしと感じています
それなら これからはプレゼントされた命といえるとも思っています
何かこの世でできる御用があるから 命も健康もいただいていると思っています
なんでも歳のせいにして ついつい楽したい となる自分を励まして
こんな立派な毎日は憧れるだけでおよびもしませんが
それでも自分を甘やかさず 人生の最終ラウンドと思っているのなら
小さなことでも周りのため 未来のためを判断基準に
ひとつでも将来孫たちに見本と思いだしてもらえるような活動をしたいと思います