事務所でのAIのとりこみ
(2019年11月18日 09:00) カテゴリー:所長通信偉そうに AIを取り込む活動を推進しています
などと 言えるようなものではありません
アナログな私にかわり
次世代をになう若いみんなが
色々なソフトなどを積極的に取り込もうとがんばってます
というところで
別にとりたてて自慢などできるものではありません
会計事務所(税理士事務所)はAIが進歩してくると
なくなる業界のベスト3に挙げられているそうです
すでに仕訳の知識がなくても 銀行通帳から自動的に仕訳して帳簿に取り込む
とか 素人でもできる申告書の作成などというソフトは
すでに一般的にも目にされているところだと思います
そのようなところを取り上げて 専門家(?)でないとできない仕事ではなく
簿記や税法の知識や 取引のパターンから 会社の経理や決算申告は
AIで充分対応できる といわれ(確かにその部分はその通りです)
消えていく業界にあげられているのでしょう
しかし 私は 自分達のしている仕事は
単に数字を分類集計してまとめて書類を作成するという表面的なものだとは思っていません
それならば とてもつまらない仕事で 一生かけて 命をかけてしたいとはおもいません
会社(事業)はそこに関係するたくさんの人間が 外部からの刺激にそれぞれ反応して
影響しあいながら 集団として 組織として動いていくか という
とても興味深い人間の塊であり
それを表現する一つが決算書であり 会計数値である というように思うので
一生をかけて 命をかけてでもする とても刺激的で重要な責任ある仕事であると思うのです
そこに単純な会計ソフトというレベルをはるかに超えたAIを取り込むというのはどのような意味があるのでしょうか
効率的に省力化して 最低限の間違い(見逃しや入力間違いや法令の解釈間違いなど)を防ぎ
人間にしかできない仕事をする時間や余裕を得るために欠かせないものである
という意味においては 大いに利用し使いこなしたいと思います
しかし ある設定をしておけば あとはAIが自ら学習して人間よりよほど正確な仕事をしていくから安心 まかせとけばよいというなら
私は何といわれようとそのようなものを導入したくありません
社長のお人柄をはじめ 事業に託した夢 会社の理念やそれを支える哲学 そのようなものをベースとして
将来を見ながら 今を考える そのような活動のお手伝いをすることができるから
私たちの存在意義があり
それはどんな素晴らしいAIが出てこようと絶対AIではできない仕事であると思っているのです
とエラそうに言えるような仕事ができているのか と言われると
なんとも言葉がありませんが
でもそのような会計人 会計事務所になりたい といつも思い続けている
それだけは まっすぐ顔をあげて言える とも思っています