私共の事務所の理念は

「職務を通じ お客さまの成長発展にお役にたてることが私たちの誇りである」

というものです

すでに20年を超える期間 これは不変で(理念という限り当たり前?)

たとえば 月次の報告一つとっても この報告はお客さまのお役にたてるものになっているか などと

私たちの事務所では常にその存在が意識されつづけられます

もちろん 長い間には お客さまの成長発展 とは何をいうのか などということも議論されてきており

単なる売上の増加とか利益の拡大とかいうものでなく お客様の事業目標の達成 というように若干の変遷もしてきています

ところで

この理念を実現するための働き方です

私共の業界でもICTの活用やAIやロボットの活躍が進んできています

一昔前だったら タイムリーで適正な報告とか 常にブレないサービスの提供 といったものも

一つ身近な目標であり得ました

ですから それを目標に 各人がいろいろと工夫したり努力したりして高めていくスキルの一つでありました

それらは 結構個人差のあるものでもあり 人間的な相性といったものも影響するかもしれない といったものでしたので

今言われている 同一労働同一賃金 というものも

私たちの仕事では 補助職の一部の仕事を除くと同一労働とはどのような基準で見ていくものなのかが

悩ましい課題のように思えました

しかし そのような分野であっても個人のスキルとは

いまでは 個人の感性や気遣いといったことではなく

ロボットやソフトをいかにうまく使いこなすかという能力で優劣がつくような

そんな仕事になってきた感があります

それはそれで 大切なスキルであり 仕事である限りそれによって余裕ができた時間を

より大切なところに注力していくということができれば それも良いことだと思う反面

私たちの日常業務に何があるのか どのような仕事が望まれるのか とそれが見えるようで見えなくて

ロボットやソフトをうまく使いこなした仕事で満足しそれで終わってしまうと

それはもはや人間の仕事ではなくなってしまうのでないかという疑問も感じます

一人として同じ人間がいないのと同様に 一社として同じ企業はありません 一つとして同じ事業はありません

いくらAIは経験を積み発展していけるといっても そこまで個別対応していけるようになるのか という疑問もあります

現在のデジタル経済社会においてはAIやロボットがますます定型的な業務を担うようになってくるでしょうから

それでは人間に残される仕事とはなにになるのか ということをより深く考えなければならなくなっています

人間に残されるのは 機械には難しい知的創造性のある業務中心になるといわれています

機械にはミニスカートは思いつかなかった ともいわれています

我々の業務のなかでのそのような仕事は何なのか 毎日悩んでいます