本をすてることへの抵抗感
(2019年6月10日 09:00) カテゴリー:所長通信5月21日の京都新聞の梵語に
読書家の蔵書はなぜ増え続けるのかから始まって
あちこちの図書館で蔵書が職員によって廃棄されたという事件がおこっている
といった話が書かれていました
私は 読書家ですというにはおこがましいですが
読書が好きで 本が捨てられません
自宅をリニューアルした時に 本の冊数を事前に説明していたにも関わらず
新しいスペースにはとてもおさまらず あいている壁面までは利用したものの
さりとて廊下や階段の端に積み上げておくのは危険すぎるということになって
段ボール箱に10箱くらいを泣きの涙で引取してくれるお店に持っていったことがあります
昔から床から天井までの本棚でうまっている書斎で読書する景色にあこがれていたのに
叶わなかったのは一生の心残りといまだに思っています
すべての本を2度も3度も読み返すこともないのですが
それでも 何かの時にふっと思い出してもう一度と思った時に困らないように
手元に置いておきたいとついつい思ってしまいます
私の中身は本の中身が詰まってできているという実感があるので
本を捨てると 自分の中も薄くやせてしまうと感じるのかもしれません
このような人間からすると 職員によって無断廃棄されたというニュースに対して
物議がかもされたというニュースには大いに同感するところがあり
同じように本が大切で捨てられない人がたくさんおられると心強く思ったところでもありました
図書館というところでお仕事をしているのに本に対する愛情がないのか
本をすてることに抵抗感はなかったのか 聞いてみたい気がします