日大アメフト部
(2018年5月28日 09:00) カテゴリー:所長通信ここしばらく関学との試合での日大アメフト部の選手による無謀なタックルとそのあとの対応が
毎日あちこちで取り上げられ話題になっています
私はアメフトについてはあまりよく知りませんが
それでも あのタックルが反則の域をこえた異常なものであったことはわかりました
普通、たとえ故意でなくても 相手をけがさせたりしたら、すぐに誠意をもってお詫びをするものだと思います
このたびは そのような素早い対応もなく まるでタックルをした選手が一人で暴走したとでもいうようなコメントが
出たことで けがをした選手やそのご家族は当然として、関学の関係者やアメフト関係者ばかりでなく
このニュースを見た一般の人たちにまで 驚きや呆れた という感情を通り越した怒りのような感情を巻き起こしてしまいました
顔と実名をだして謝罪の記者会見をした選手をあのような場面に一人放り出しただけでもかなり非難されてしかるべきなのに
その上にそのあとの(前)監督や(前)コーチの会見は見苦しいだけでなく 犯罪の上塗りとさえ見えました
どのようにしたら あそこまでのことができるのか まわりにいた誰もがそれを傍観するしかなかったのか
不思議としか言いようがありません
昔は愛のムチとか言って 指導者が暴力をふるったり 精神を鍛えると称して拷問のような運動を強制するような場面を
見ることがありました
また、一般的にも今ほど非難されていなかったように思います
ちょっと前に女子レスリングでの伊調選手にたいするコーチのパワハラ事件もありました
ひょっとして 運動の世界には いまだにまだそのような前近代的な亡霊が堂々と君臨しているのか
という印象すらあります
その上 日大ともあろう巨大な教育機関がそれを反省するどころか なおかつそれらの亡霊をかばって
自分だけ「いい子」になろうとしているのか と見えるような態度です
きっと年頃の子供をもつ親は かわいい子供を日大にだけは入れたくない 子供を託したくないと思ったに違いないと思います
人を教育する立場にあり、リードしてきたという人や機関がこれでは つける薬もない という気分になります
すでに十分そのような言動にたいしては「罰」が当たっているようにも見えますが
せめてこれを機に 大いに反省し 改善し 自浄能力をつけるべく心ある人が出てきてくれればよいのに と思うばかりです