経営分析などで効率や成果を見るときにいろいろな指標をつかいます

たとえば

/年 /月 /日 すなわち一年あたり ひと月あたり 一日あたりといった指標でもって

売上高の他社比較や期間比較をするなどは代表的なもので

一度はどこかで見たことがあると思います

年商などというのは 売上/年 ということです

これが/時間 となると一時間当たり**ということで 時間当たりの給料というなら時給ということですし

売上/時間な時間当たりの売上ですから せめて 人件費/時間の3倍程度の売上/時間を稼ぎださないと利益は出ない

などといわれています

最近私が注目しているのは   /人時間 という数字です

売上/人時間 というと 一人当たり一時間の売上高という意味になります

単純に年間売上(売上/年)や1時間当たり売上(売上/時間)

あるいは 一人当たり売上(売上/人)を比較しても

なかなか無駄のない動きになっているかなどはわかりません

すなわち同じ1時間あたり売上があったとしても それを何人で稼ぎ出しているかまで見ないと

何とも言えないということです

また ある人が多くの売上を計上しているとしても あるいは たくさんの仕事をこなしていても

それが毎日多くの時間を使ってなのか9時から5時といった定時のなかでの成果かどうかで

評価は大きくかわるはずです

毎日残業に次ぐ残業で多くの仕事をこなしたとしても 必ずしもよく仕事のできる人であるとは限らないということです

一日の限られた時間でのなかでの成果を比べないと どちらが仕事がよくできるという評価になるのかはわからないということであります

非常に自虐的な言い方をすれば 仕事がきない人にほど多くの残業代をしはらわなければならないということもあるわけです

昔 残業代の不払いといった問題で 労働基準局の人と話していて

非常に効率の悪い仕事しかできない人が他の人と同じだけの仕事をこなすために毎日残業している といった場合

仕事のできない人ほど高給になるという矛盾があるのでは とお聞きしたことがあります

その時のお答えは 現実問題としてそのような変なことが起こっていることは承知していますが

しかし どれだけ働いたかという客観的でわかりやすい基準は時間しかないので しかたがないと思うということでした

昨今 残業代の扱いについていろいろ議論されています

仕事には質と量の2面があり 量(時間)だけで評価すると 仕事のできない人(要領の悪い人)ほど高給とりということになります

もちろん基本給をどうするかというところで仕事のできない人はそれなりの評価になっていると思われますので

残業時間などの時間数だけで 大きな差が出るというような極端なこともないのかとも思いますが

しかし残業の議論をみていますと やはり時間数の議論ばかりが目につきます

仕事の内容(要領等)により各人の時価給は不平等になっていることは十分に考えられます

一度 /人時間という評価を出してみれば あるいは出せるような情報収集をしてみれば と思います

ある人が1時間あたりどれくらいの売上を稼いでいるか(同じ売上をあげるためにどの程度の時間を要しているか) 

ということですから そんなに難しいことでもないように思いますが いかがでしょうか?