自己有用感
(2017年4月17日 09:00) カテゴリー:所長通信「自己有用感」とは「自己肯定感」や「自尊感情」とはことなり
p他者からの肯定的な評価をうけて生まれる自分自身へ前向きな評価を意味する
pという意味だそうです(3月8日京都新聞記事より)
pその京都新聞の記事によると
p年長の子供が年少の子供の世話をして褒められたり感謝されたりすることによって
p「大変だったけれど役に立ててうれしい」と自己有用感を獲得し
p年少者も「自分も大きくなったら同じようにしてあげたい」と年長者の役割にあこがれを抱くことで
p互いに成長を促せる ということです
pよく「ほめて育てる」といいますが まさにこの自己有用感を獲得できるようなほめ方をするということなのでしょう
p単に「おだてる」とか「いい気持ちにさせる」ではかえって慢心させてしまったり物事を甘く見てしまったり
p褒められる「いい気持ち」を期待してかっこを付けるといったことにもつながりかねないことになるとも思います
p叱ることも難しいですが こう考えると「ほめ方」も難しいとつくづく思います
p同志社大学の太田肇教授(組織論)によると(新聞記事からですが)
p日本の社会はほめることをしない社会だということです
pもっともっと自発的にほめたり 雰囲気をよくするような軽いほめ言葉をどんどん交和すべきで
pその上で
p人を育てる効果的なほめ方として
pまず行動させ その結果をほめる
p具体的 客観的事実に基づいてほめる
p慢心させないよう 次の目標を一緒に考える
pといったポイントがあげられます
p抽象的な言葉だけでは 相手のプレッシャーになったり
pおべんちゃらや皮肉のように取られたり
p逆効果にもなるそうです
p日常 いつも笑顔で ちょっとしたことでもよいところを見つけてほめよう
pそうすれば 次にはもっと役に立つことをして 自分は無くてはならない人だと思ってもらえると努力する
pそのような好循環を描いてはいるのですが
p単なる「おべんちゃら」になっていないか
p自分を悪くおもわれないための「潤滑油」にしてしまっているのではないか
p考えれば考えるほど「ほめる」「って難しいと思わざるをえません