マイナンバー 最近いろいろのところでこの言葉が見られるようになってきましたので

聞いたことない という方はほとんどおられないと思います

しかし 具体的に・・とか 自分はそれに対して何をしなければならないのか

となると 正確に理解している人はそうたくさんおられないのではないかと思います

国民全員に(すなわちうまれたての赤ちゃんにも)にそれぞれ一人一つのナンバーをつけ

社会保障 税 災害対策の分野で情報を管理し 複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを

確認するために活用されるもの というように説明されています

でもこれを聞いて 「わかった」という人はあまりいないと思います

税金と社会保険の情報が一体化される なんてところは もともと脱税しようなどという不正をしたり

情報が共有化されていないことをよいことに・・・といったことをしていない大多数の人にとっては

特別大変だ!って感じもないと思います

しかし少し先の話になるようですが 個人の病歴なども情報として管理されるとなるとはたして??という気持ちにならないでもありません

個人の血液型や病歴 既往症 禁忌症などの記録がすぐにわかれば緊急時に救命できる命も多くなる というと結構なことであると思います

つまり これらの管理が適正に確実に管理運用されるならば・・・利点は多いと言えるのでしょう

しかし このマイナンバー 身近なところでいうならば サラリーマンの方が毎年年末にもらう源泉徴収票にも記載されます

それも本人のナンバーだけでなく配偶者や扶養家族のマイナンバーも記載されます

たとえば 保育所に提出する 銀行に所得証明としてコピーを提出する マンションの賃貸契約の時に要求されるなどいろいろな場面で源泉徴収票を提出してください と言われる場面があります

また 大学生がバイトをしてアルバイト料をもらう といった時にもアルバイト先に自分のマイナンバーを教えなければなりません

医者にかかるのに保険証と一緒にマイナンバーを提示する(というか保険証にマイナンバーが記載される?)ということになります

私たちのように たくさんの方々のマイナンバーに接さざるを得ない仕事をしているものにとっては死活問題となるようなリスクを負わされることになるということになると思っています

せめてどうしてもという場合以外はマイナンバーにマスキングをしてお渡しするような工夫だけでもしようと考えてはおりますが・・・・

すなわち 個人が自分や家族のマイナンバーを守ると同時に 人のマイナンバーを扱わざるを得ないところやその担当者も守れるような仕組みが必要になると思っています

マイナンバーを管理するのが 役所(年金の情報の流出事件などを見ると役所のセキュリティーも心配ですが)や情報の管理ができている銀行や証券会社や大会社ならまだしも

個人事業主や中小企業なども他人のマイナンバーを預かって管理することになります

個人事業主や中小企業の意識が低いということではなく 社会を構成するいろいろなところで個人のマイナンバーを預り管理するという大変な負担をおわなければならなくなるということです

法人等に土地などを貸している人や私たちのような個人事務所を持つ専門業者などは賃料や報酬をいただく先に自分のマイナンバーを教えなければなりません

こうなると情報漏えいが起こって被害者がでる云々というより マイナンバーという個人情報の塊のようなものをまきちらすことになる と言った方が正しいといった状況が出現することになるのです

いくらガイドラインなどでこのマイナンバーの管理についてルールをもとめられても そしてその意識が高くても 今のままでは完全にこの情報を守るなど不可能と言えるのではないかと心配するのです

マイナンバー制度の利点は利点で認められますので だからやめよう ではなく もう少しマイナンバーの管理について社会的な取組みとして守る仕組みを整えないといけないと思うのです

今 いろいろな業者がマイナンバーを預かるしくみやセキュリティのソフトを販売するといった取組み(営業)を始めておられるようですが それだけでかたずくとはおもえません

どうすればよいのでしょうか 時間が迫っているなか 本当に頭を抱えてしまいます