終活
(2015年3月30日 09:00) カテゴリー:所長通信最近 婚活とか妊活とかいろいろ取り上げられるようになっているようですが
その中に「終活」 というのがあります
いわゆる団塊の世代が 現役をリタイアして 自分の終末をどのように迎えようか という時期になってきたのが
大きな要因となってきていると思います
テレビ番組でも 終活セミナーの様子が取り上げられていて
自分のお葬式をどのようにしてもらうか考えておく とか
自分のあるいは自分夫婦のお墓を手配しておくとか
いろいろなことについてみなさん活動されているようでした
なぜそのようなことが今 目立ってきているのかと考えるに
最初に述べた 団塊の世代云々もさることながら
少子化や核家族化 家制度の崩壊などいろいろなことがあげられると思います
子供は一人か二人
女の子だけしか子供がいなくても無理に家を継がせるためにご養子を向えないといけないというようなことにこだわることがすくなくなった
など
今の家族のありようなどが反映されているような気がします
ある番組では 先祖代々のお墓があるのに自分の代でそのお墓を終わりにして 自分たちは永代供養してもらえるようなお墓を手配するとか
そのような動きも放送されていました
かく言う私も長男の家系の「一人娘」であるにも関わらず他家に嫁いだもので 両親はじめ先祖代々のお墓や仏壇をどうすればよいのか他人事ではありません
若いころは こんな悩ましい問題があることすら気づきませんでしたが 親を送り次は自分の番という年代になって どうすればよいのかと本当に悩ましく思います
このような時代になってきたことがよかったのかどうかということについてはいろいろあるでしょうし
残して伝えていかねばならない文化や習慣が知らない間に途絶えてしまうのも 大きな損失であろうと 問題意識もたくさんあります
まずは 古きよき伝統や文化は大切にしつつ 古い方法や慣習に盲目的にとらわれず これらを見直して
新しい環境に適合するように考えていかねばならない時期がきていることをみんなで認識し
ここでなし崩しに時間だけが経過すると とんでもない喪失にあとで愕然とするということが起こらないように考えていかなけれがならないと
少し心配している今日この頃です