未経験ゾーンに立ち向かう
(2014年10月27日 09:00) カテゴリー:所長通信私共の仕事は専門知識があることが まずは基本ですが
しかし 十分な経験が必要 とされています
私の経験的には専門知識半分 経験半分 というかんじでしょうか
たとえば 相続のご依頼があったとしましょう
相続財産をリストアップし 評価し 相続税を計算し 申告書を作成し・・と専門知識を駆使して作業します
しかし 経験的にいうならば 相続財産と負債を詳細にリストアップする前に 概算でもどの程度の納税額になるのかを計算し
お伝えすることが必要ですし
相続人の方々の思いを知っておくことはもっと大切なことともなります
相続人を代表して手配したり意見調整したりできる立場の方は必ずしもご長男さまであるとも限りませんし
其々のご一族の固有の課題といったものも必ずあります
また 納税額の調達についても具体的にみとおすことが必要で 万が一手元に納税額が不足している ということでもあれば
相続財産の売却の可能性やその手配も同時に進行しないと納税期限に間に合わないということもでてきます
このようなことは きけば「当たり前」なのですが 以外と経験しないと気づかないことなのです
ところが では このようなことを十分に経験しないと相続の申告業務はできないのか というと・・・・・
本当は 経験のある先輩のもとで補助しながら 経験を積ませていただくというのが理想なのでしょうが
必ずしも理想的にキャリアを積み重ねられるとはかぎりません
また 補助的に業務をしているときは 事務作業に追われ そのようなことまで気が回らなかった 気づかなかったということもよくあります
わざわざ教えてもらえなかった ということも 普通にあります
誰でも初めての仕事を任される時があります
むしろなにでも初めてからスタートです
せめても 試験にうかったから 補助的な立場で経験したことがあるので 知っている などと慢心することだけは戒めたいと思います
また 責任ある立場でする仕事と 補助者としてする仕事では 作業としては同じでも 内容は全然違います
それをよく心得たうえで 細心の注意と気遣いを持って 心を籠めて慎重にそして謙虚に でも自信と勇気をもって
初めての責任ある仕事に立ち向かってほしい 立ち向かいたいと思います