ワークライフバランス
(2014年9月8日 09:00) カテゴリー:所長通信これからの日本の経済や社会の問題が語られる時
キーワードとなるのは
女性の戦力化 少子化の改善 ということです
あるいは 男性も家事や育児に参加しようとか
待機児童の解消 とか いろいろな切り口で論じられています
私はこれらに共通することは ワークライフバランスについての取組み ということではないかと思います
仕事と家庭(プライベートの生活)のバランスについてどのように組み立てるのか
あるいは どのように考えるのかということです
女性が(男性もですが)子供をもち家庭生活を充実させることと 仕事に力を注ぐことは 決して相反するテーマではない
言い換えれば これを相反するテーマととらえると 個人の頑張りや家族(祖父母)の協力や母性の話で解決しようということになり
根本的な改善にはつながらないのです
子供がいても ある時間は仕事に集中できるためには 安心して子供を預けられる保育施設や保育する人たちが身近に存在し
かつそれらの支援システムが其々んぼ場合に即応できるような柔軟性をもっていること
そして仕事をするパターンも多様性が許されていること
それらの組み合わせも自由で人生の中の場面に応じて変化させていけること
その上 育児休暇等は女性だけでなく男性においても当たり前のこととして利用できる風土がある
そのような物心両面のインフラが充実してくれば 法のもとの制約や強制がなくてもおのずと 女性も仕事に付けるはず
と思うのです
それは みんなの意識の変化でもあり 公共の支援の充実でもあり・・・なのですが
単に保育所をたくさんつくればよい とか 企業は産休や育休が義務で復職の権利を保障せよ
といった法律や補助金で解決するといった方策だけでは たぶんいつまでたっても中途半端だと思います
このようなことは 人の人生を通じての生き方の選択にかかわる問題であり
各人は多様な組み合わせの中から 自分にあった生き方を自由に選択できるということができなければならないのです
このように論じると 子供を持って仕事をして 給料を得て 豊かな生活をするというのは贅沢なわがままであるとか
専門性の高い能力もない人は せめて家で子供をそだてろ とか乱暴な声が聞こえてくることも多いようです
それは 仕事も家庭も というのは贅沢だわがままだという 古い意識がどこかにあるようであり
仕事は大変で 生半可では無理 というような 昭和の企業戦士的な意識がどこかにあるような気もします
あるいは 役に立つには正社員として残業もいとわない姿勢でなければ 企業の負担が大きくなるだけだという先入観はないのかとも思います
各個人の仕事と個人生活のバランスという観点で考えないと どうしても二律背反的な選択の仕方になってくるように思うのです
自宅勤務 時間を区切った勤務を認めると効率が悪くなる と決めつけられますか
効率最優先という考え方自体考え直さないといけないということはないのでしょうか
仕事とプライベートのバランスを考えた選択ができる これは可能だと思います
少子化の改善に成果が見られるフランスでは 子供を産めば手当が支給されるというような施策からはじまって
単なる補助や税制優遇ではなく これはワークライフバランスの問題だとテーマを明確にして 少子化に対する改善も成果が見えてきた
と伺いました
無理無理 そんなことしていたら企業は倒産する ではなく 取り組まないと企業は生き残れない 日本は衰退する のです
まず考え方を見直し 工夫する 今すぐにどうしても取り組まないといけないことだと思うのですが・・・・