すでに2回にわたって備蓄米が放出され 今後毎月放出し続ける方針である旨も発表されました

モノが不足していて 需要過多の状況が続けばその値段は上昇する という理屈は今や小学校(?)でも習っているような話ですが 

どうもその原則を素直に反映していない減少が起こっているようです

その原因としては日本食ブームで予想以上に在庫が海外に流出しているとか

値上がりをまだ期待して秘蔵している業者があるのでは とか

色々言われているようですが

私には一つ疑問に思うところがあります

第1回の放出でかなりの分量を取得したJA全農の発表を見ると

既存のお米と放出された備蓄米をブレンドし既存のお米と区別がつかないようにして少し値段を下げて売り出すという方針とのことです

それにより偏った差別的な購入によってせっかく放出された備蓄米がそのまま滞留してしまって効果がなくなってはいけない とか あたかも新米のように高い値段で市場にでてはいけない

などという配慮のようですが

備蓄米すなわち古米や古古米にあたるお米であるから風味などが悪く購入されないという前提での施策のように見えます

放出する方針のニュースでも適正な保管がされている者なので 品質はそれほど劣化していないということだったし

多少は新米と比較して劣化があったとしても 日常の消費に多大な問題は出ないならば 

なぜ放出された備蓄米であることを秘匿しないといけないのか 

どこか気持ちの悪い印象がぬぐえません

当初の発表通りの品質であるならば堂々と備蓄米である旨を明示して 

だからこのような低額での販売ができると対応すればよい

と非常にシンプルな対応で問題ないと思うのです

後は消費者が個々の事情を総合的に勘案して 値段をまずは優先するのか 品質にこだわるのかで行動するだけです

発表通り問題なくおいしく食することができる という事は前提ですが

(そうでなければ私たちは政府のその場しのぎの施策に巻き込まれているということになるので別の大問題ですが)

今毎日の食事にまで影響を受けている人々や一般家庭では まずは子供たちにお腹いっぱいごはんを食べさせることを優先するでしょうし 

備蓄米放出で生活を守られている という事も実感できるわけです

そして 備蓄米に人気が集まれば 値上がり期待で秘匿しているお米も市場に出回ってくるでしょうし

それこそ市場の原理が働き コメ不足は解消の方向に向かう という理屈になるのではないか・・・

単純な私などはそのように思ったりするのです

それをなぜ備蓄米が混入されることを秘匿しないといけないのでしょう ということが不思議なのです

私が思ったのは

未だに米は主食で政府(全農?)によってコントロールされる(すべき?)ものであるという意識が強固にあるというそのような意識が抜けていないのではないか という事です

農政というのは受給率など最低限は政策的に守られるべきものであることはもちろんだと思うのですが

どのような事態でも国民が飢えることはないというガイドラインにそって長期的にコントロールされ 

食の根幹はまもられているとは思えず

また米の価格はある一定の範囲に固定的に決定されているべきだと 

非常に短期の中で給付金や減反政策などアメとムチ的な対応に終始しているように見えます

過去の失敗から学ぶところもたくさんあったのに また今回の現象も大きな改善のきっかけになっているのに

なぜもっと根本的なところからの見直しが入らないのかと思います

少し供給が過剰になれば田畑に放置したほうが損失はすくなくて済むなどという

誰もが報われないことが行われなければならないのか

自助努力の成果を甘受できる農業になり 若い世代の参入がある魅力的な業種になるにはどうすればよいのか

思い切り高価なすごいお米もあり 一般家庭では取得できないなどという心配なく食事ができるお米は保証されている

それが当たり前の 需給双方にもっと選択の自由が保障されてもよいのでは などと思っています